「聖書に何と書いてあるか」からスタートしてはいけない
2024年7月28日 ニューライフキリスト教会 豊田牧師メッセージ『御霊によって歩む 9』を聞いて頭に残ったこと
「御霊によって仕える」
ローマ7
パウロは、古い文字に仕えるか、御霊によって仕えるのかという二つの生き方を示している。
日々の選択にかかっている。
キリスト者と律法との関係を、夫婦の関係になぞらえて語っている。
「御霊によって仕える」ことが、いかに自由を私たちにもたらしたのか。
最も解放された生き方。
ローマ7:1-2
「律法を知っている人たちに話しています。」
「結婚している女」とは、律法の下に置かれていた人の象徴。
夫が生きている間は、律法によって夫に結ばれている。(支配されているというネガティブなニュアンス。)
夫は、妻が気に食わないという理由だけで離婚できたが、妻のほうからは離婚できなかった。
妻は弱い立場だった。夫の所有物とみなされた。
しかし、夫は妻を自分自身のように愛して大切にしなければならないという意味もあった。
解釈によって妻の扱いが変わったと思われる。
ローマ7:7
律法は罪なのでしょうか。決してそんなことはありません。
祝福にもなるし、束縛にもなる。
本来はよいもの。
神が人間の幸せを願って与えてくださった律法が、罪の力になる。
夫の悪意が律法によって力を持つ。妻を苦しめるために離婚しないことができてしまう。
律法が、人を支配し、滅ぼすための道具になってしまう。
→ 「古い文字に仕える」ということ。
律法は、できない私たちを縛り、責め、無力にし、絶望に追いやる。
マタイ19:3
パリサイ人たち「何か理由があれば、妻を離縁することは律法にかなっているでしょうか。」
質問する内容が間違っている。イエスの心にかなうか聞かなかった。
古い文字に仕える人は、律法にある神の心を知らない。心が冷たい。
クリスチャンも、古い文字に仕えるなら、神の愛を度外視し、「聖書がこう言ってる」で終わる。
聖書をルールとして読むなら、聖書に従うと魂が死んでいく。文字は殺す。
神の心から聖書を読んでいくなら、そこにはぬくもりがある。
「聖書に何と書いてあるか」からスタートしてはいけない。神の心に触れられながら、神の言葉に接していく。
神様がどんな気持ちでそう言われたのかを考える。
マタイ19:4-5
イエスは質問にそのまま答えず、神様の意図、原点に戻ろうとした。
夫と妻は律法ではなく、愛によって結ばれる。
律法は、愛によって結ばれるとはどういうものか、細かく教えてくれる。
マタイ19:6
神が結び合わせたものを人が引き離してはなりません。
窮屈ではなく、神によって結婚は守られているということ。
マタイ19:7
パリサイ人「それではなぜモーセは離縁状を渡して妻を離縁せよと命じたのですか。」
「あなたはモーセに逆らうのか」と言いたかった。
申命記24:1-4
「妻に何か恥ずべきことを見つけた」
「恥ずべきこと」とは何か、律法学者が議論した。
見解1.夫が気に食わないことすべて。
見解2.妻の不貞行為。
・律法学者の見解
夫が無理だと思ったら、離縁状を渡して離縁できる。
→ 妻は別の人と再婚できる。
しかし、元妻と再婚してはいけない。
→ それなら最初から離婚してはいけない
マタイ19:8
モーセは、あなた方の心がかたくななので、あなた方に妻を離縁することを許したのです。しかし、初めの時からそうだったのではありません。
地獄のような結婚に閉じ込められることを神は願わなかったので、離婚してもいいことにした。
神は私たちの弱さに寄り添ってくださる。
古い文字に仕える人は、それを妥協ととり、烙印を押す。
御霊に仕える私たちは、神の心をまず求めたい。
そしてその愛に触れ、ぬくもりに触れ、み言葉に従うという歩みを深めていきたい。
神の心をもって聖書を読んでいく。本当の自由。
感想
「御霊によって仕える」っていうから、どんな奴隷化を促されるのかと身構えてしまった。
「御霊によって歩む」シリーズのメッセージをずっと聞いているので、そんな内容ではないと想像できるはずなのに。
キリスト教原理主義教会の影響が今も残っていることを感じた。
原理主義まで行かなくても、福音派でも、牧師の仕事は信徒を自発的に神の奴隷化することだと信じている方々がいる。
その影響を脱して自由になることが私には必要である。
今日のメッセージは、本当にその通りだと思わされた。
「聖書がこう言ってる」でバッサリと切り捨て、裁きまくるのはおかしいと思っていた。
一番大切なのは、神の愛だ。
聖書にも、最も大切なのは信仰ではなく愛だと書いてある。
パウロも、殉教するぐらいの信仰があっても、愛がなかったら無意味だと言っている。
神の愛の視点から、温かい聖書の読み方をしていくように心がけようと思った。
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