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時代証言

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2023年12月の記事一覧

受験教養からその先へ―世界史の教科書教養から真の市民教養へ―(3)第2回人類の進化2

現生人類Homo sapiensは、登場して7万年前に第一回目の飛躍、そして出アフリカした後2万年くらい前に第二回目の飛躍を起こしました。従来人類の飛躍というと、農耕牧畜の開始による生産経済のはじまりが注目されがちでしたが、実はそれに至る二段階の飛躍があったのです。いったいそれは何だったのでしょうか。

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受験教養からその先へ―世界史の教科書教養から真の市民教養へ―(2)第1回人類の進化1

世界史の教科書の記述は人類の進化から説き起こされています。人類の進化史については今の教科書はかなり現代の自然人類学の研究に沿ってきていますが、人文系の専門教育を受けてきた人の多くが生物の進化についての専門知識に乏しく、故に通俗的な進化理解に引きずられた解釈で教科書を読解しがちです。歴史学の専門教育を受けた教員でも、この辺の理解が十分ではないことが少なくないのではないでしょうか。この問題を考慮して、歴史教科書に記されている人類の進化の記述をどう解釈するのが妥当か、有料部分で公開

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日本製mRNAワクチンにミューチップ?

DS系エコノミストが30年前に予告していた。 過去の歴史を見ると、ディープステートは愉快犯のように未来に彼らが起こそうとする計画を何らかの方法で予告をしてきました。1992年4月下旬発行の「エコノミスト」誌にも、それらしいものを感じます。 表紙にはDNAを運ぶ注射器が描かれています。これは、ワクチンによって遺伝子を変える計画を人類に示していたのだと考えて間違いありません。 愚か者の自然淘汰 他にも、ヨーロッパ側のディープステートの代理人である「ジャック・アタリ」が、19

後白河法皇⑨

白河法皇は様々な陰謀により、敵対勢力になる恐れのある勢力を潰すことで皇室を維持した。 その陰謀の最大のものが、源義家の系統の源氏を潰したことだろう。 源氏は源頼信の代に関東を支配し、源頼義の代に奥州に進出した。 関東と奥州を合わせれば、その勢力は後の源頼朝の勢力に匹敵するものとなり、この最大の武力集団に対抗できる存在はなくなる。 だから白河法皇は、後三年の役の源義家の活躍をなんとしてでも封じようとした。 清原氏の内紛が始まると、義家は清原清衡に味方したが、朝廷は内紛を清原氏の

「唯一無二」の人になる

column vol.1180 明日は毎年恒例の「今年の振り返り」を行いたいと思っておりますので、今回が年内最後の記事となります。 2023年の締め括りはどんな話が良いか色々と考えたのですが、本日は原点に立ち返りたいと思います。 私の原点は「マーケティング」や「ブランディング」です。 こちらのアカウントを訪れてくださる方のほとんどが、何かのプロフェッショナルであり、noterさん(SNSクリエイター)です。 皆さんの多くはすでに「固有性」を確立しているか、「オンリー

三浦十右衛門の課題が終息をしました。 皆様、ありがとうございました。

受験教養からその先へ―世界史の教科書教養から真の市民教養へ―(1)プロローグ

歴史学など現代の実証系学問のドグマの枠組みの多くは19世紀に形成されました。しかし、そうした枠組みの妥当性がだいたい1970年代以降に問い直されるようになり、その成果がだいたい2010年前後に急速に花開いて、今実証系学問のみている地平が大きく変貌してきています。 しかし、市民教養としてセット商品化されているものの多くが学問の古いドグマの尻尾を引きずっているのが現状です。また、学校で習う教科書の記述も、順次新しい学問の風景を取り入れつつあるものの、定説化してからある程度時間が

世界初のレプリコンワクチン「コスタイベ筋注用」の審議結果報告書解読

世界で初めて承認されたレプリコンワクチン「コスタイベ筋注用」のPMDAによる審議結果報告書を読んでいる。 60ページほどもあって読むのは中々大変だ。 まだ読み込み不足ではあるが、現時点で気が付いた点を記す。 ① 添加物として、添加剤としての使用前例がないATX-126、筋肉内投与での使用前例のないソルビン酸カリウムが使用されている。 ATX-126は半減期が長く、長期に渡って残存するが、ウサギへの投与で「有害な病理組織学的所見は認められていない」との理由で問題なしとしてい