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時代証言

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2023年2月の記事一覧

宮崎県の「民放テレビ局2つしかない問題」をChatGPTと話し合ってみた。

私個人的の考えとして、宮崎県を県内外の人に「宮崎は田舎」と印象付ける最大の要因は、民放テレビ局が2つしかないと言う問題だと思っています。 もう50年以上もその問題が固定化しており、いい加減解消されても良さそうなものだと思いますが、未だにその準備のための議論さえされていない状況に見えます。 半分は「どうにもならない問題だろう」とは思っていますが、すこしでも糸口を見出すため、ChatGPTと話し合ってみました。だいぶ長くなりましたがw Q. 宮崎県には民放テレビ局が2つしか

深沢七郎と陰陽世界の交わり

深沢七郎は民俗学者ではないものの、何千年も前から恐れられてきたものを恐れ、信じられてきたものを信じるという世界観があります。 そんな霊的な世界にある底なしの絶望感とアッケラカンとした痛快さが汲み上げられているといったところでしょうか。 代表作の楢山節考はまさにそうです。 登場人物のおりんは表面的には死にたがりですが、実は社会の掟が村の目、自然の目となって死へ追いやっているというものでした。 年を取っているにも関わらず歯の状態が良いということを年不相応と恥じたり、七十過ぎて

石井輝男監督「黄線地帯 イエローライン」~あの時代の猥雑さがロケとセットで見事に融合!~

「白線秘密地帯」「黒線地帯」「黄線地帯」そして「セクシー地帯」、石井輝男監督が、初期新東宝時代に制作した、1958年売春防止法施行後の闇売春組織を舞台にした、いわゆる「ラインシリーズ」を一気に観た! よく言われている通り、当時の世相風俗を上手く切り取っている。 まぁ、予告編では「セミドキュメンタリー」などと謳っているが、どちらかというと、完全「リアリティ」ではなく、英米のフィルムノワールの影響を受け、実際の東京、横浜の街角でのロケを多用しながらも、「無国籍」感を出し、事実とそ

#205 反事実を探れ

先日、同期の教員からおもしろい話を聞いた。宿題と学力の関係についてだ。彼は宿題に取り組ませることに疑問を感じ、持ち上がりの学級での2年目に宿題を出すのを止めてみた。そして、年度末に行われる学力テストの結果を昨年度と比較してみた。結果は、変化なし。宿題を止めても学力(ここでは学力テストの結果)に影響はなかったというのだ。 この話を聞いて、実におもしろいと思った。 僕は学力テストに向けて復習をさせるし、促す。テストが終われば、すぐに問題解説を行い、振り返りを行う。テスト勉強と

60年前天王寺図書館は小学校でした。

小学3年の担任だった岡本先生は、激しやすい人。 しかしそれはけしてネガティブな場面では見かけなかった。 ある日、教室の花瓶に花を提供しにきた業者の女性に、なんて花ですかと名前を聞いた。 悪意があったわけではなく、教室の雰囲気を変える花に意識が向かったに違いないのだ。 なによりも授業中だし、生徒であるわれわれにもシェアしたいという発想も動いたに違いない。 しかしその女性は応えられなかった。 知らないからではなく、手を口に運んで自分が聾唖者であることをさりげなく示した

先生のこどもの時の夢ってなに?

おちゃめで勉強熱心な ひらめちゃんが突然聞いてくる。 「先生のこどもの時の夢ってなに?」 小学4年生ごろに、自分たちは教師にそんな質問したことがあったかな。 いまおもいだすと、そんな質問をだしぬけに教師にしたことはなかったような気がする。60年前の教師はそれぞれぎりぎりな感じがして、そっとしておいてあげたいと小学生が思ってしまうほどだった。 彼らに子供時代の夢を聴く、ってそれはちょっと憚りがある。 戦争時代の4年と戦後の混乱は、いくら占領期を知らない小学生にも想像できるほど

【進学塾】小学生の進学塾に登場した JINSEN BOTTI ♪

父の本~著者と親しく語り合う~

こんにちは。算数・数学の講師でコーチのななみほです。 今回は、父が20年ほど前に出した本について書こうと思います。 父は学校の教員をしており、この本は定年退職前に出された本で、kindleではなく紙のものです。 この本は小学生向けに書かれていて、まえがきには『夏目漱石の「こころ」が明治時代の人々の心が書かれた本であれば、自分は昭和の子供の心を描きたい、そして今後、平成の子供たちの心を描く人が出てきたら嬉しい』ということが書かれていました。 私にとって父は、いつも本を読んで