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『センセイの鞄』

 日本酒を飲むことが無いので一合がどれくらいなのか、読んでいる途中で調べた。180ml。
「暈」の読み方が分からなくて調べた。調べる際、「眩暈」と文字を打ち込んでから、「眩」を消した。最初の章『月と電池』で、二つ知識を得た。

 月子さんの「お日柄が悪い」というかわし方がいいな。いつか機会があったら使ってみたい。
「欅」ってどんな樹だっけ? パナマ帽は? 今日の晩ご飯は、私も豚キムチがいい……

「可愛いと、つい夢中になる」
 センセイのセリフは時々とても色っぽい。

 野球にまつわるケンカのやり取りは阿吽の呼吸で、まるで長い年月を共に過ごした相棒のよう。

 タイトルは耳にしたことがあるものの、どういう物語なのか知らずに読みはじめました。
 センセイと月子さんの淡々としたやり取りが、気がつくと濃度を増していて、思わず「どうしよう……」と思う。なにが「どうしよう……」なのか。もしかしたら月子さんも「どうしよう……」と思いながら進んでいったのかな、などと思う。

 なさそうで、ありそうなお話——


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