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目標(古典語で日記を書く・第三者が見てもわからない自分だけの秘密の記録をつくる)方法(単語を覚える→簡単な例文を暗誦する→練習問題をこなす・並行して文を創作する)つかふプラスしむプラスなり(断定) 古文作文 その9(助動詞接続のための活用形篇⑨)


目標(古典語で日記を書く・第三者が見てもわからない自分だけの秘密の記録をつくる)

方法(単語を覚える→簡単な例文を暗誦する→練習問題をこなす・並行して文を創作する)「断定」仕ふプラスしむプラスなり→古文作文 その8(助動詞接続のための活用形篇⑧)

今回おぼえる事項
「何形に接続するか」は作文創作を繰り返す中で自然に覚えるとは思いますが、最初は次の二タイプの覚え方のどちらかをマスターした方が良いでしょう。タイプ1、タイプ2を見ながら接続の練習問題をやってみます。

接続暗記 タイプ1
ず・ざ・で・じ・む・まし・まほし・使役・受身に接続するのは未然形


使役は(す・さす・しむ)・受身は(る・らる)           
笑はず 走らざる人 咲かで 行かじ 登らむ 

て・、テン・き・けり・つ・ぬ・たり・けむ・たし・つつ・用言に接続するのは連用形


用言は(動詞・形容詞)  
笑ひて 走り、 咲きき 行きけり 登りつ 泳ぎぬ 泣きたり 書きけむ 受けたし 降りつつ 
☆ 例外の「ぬ・ね」 咲かぬに・咲かぬ花・花咲かねど(ず)・花咲きぬ・花咲きね(ぬ)未然と連用の両方に接続

と・。マル・べし・まじ・めり・らし・らむ・や に接続するのは終止形

  
笑ふと 走る。咲くべし 行くまじ 登るめり 泳ぐらし 泣くらむ 書くや 
☆ 例外 すなり・するなり 終止形接続なら伝聞推定・連体形なら断定 
☆ 花ぞ咲きける。○の上でも連体形。                        花こそ咲きけれ。○の上でも已然形。

を・に・の・は・が・名詞(体言)に接続するのは連体形


  
笑ひけるを 走りしに 咲きけるのを 行きつるは 登りしが 泳ぎたる人

ど・ば・り に接続するのは已然形

      
(完了「り」はサ変は未然形せり、四段は已然形・サミシイ)  
笑へど 走れば 咲けり   
☆ 例外の「ば」 ・花咲かば  未然形プラスば → モシ~ナラバ         ・花咲けば  已然形プラスば → ノデ・スルト


会話の中の「~れ・~へ・~め・~け・~ね」の形は 命令形


走れ  笑へ  読め  行け  行きね

接続暗記 タイプ2

未然形 に接続するもの  ず・じ・む・まし・まほし・す・さす・しむ・る・らる


む・ず・す・じ・まし・しむ・さす・らる・まほし
  →覚えかた  ムズムズす、じましむ(ジンマシン)さすらるまほし

連用形 に接続するもの き・けり・つ・ぬ・たり・けむ・たし



           つ・き・けり・ぬ・けむ・たし・たり     
→覚えかた  連用形 (タバコ)つき けりぬ(煙) たしたり

終止形 に接続するもの  ま じ・ め り・ な り・ ら し・らむ・ べ し


→覚えかた  豆並べ
終止形に接続する 「なり」 は伝聞推定・連体形に接続する 「なり」 は断定

連体形および助詞の「の・が」に接続するものはなり・たり・ごとし


名詞に接続する「たり」は断定  →覚えかた 連体形につく「なり・たり・ごとし} →覚えかた  ナタリー蛾のごとし

四段活用の已然形とサ変の未然形にしか接続しないものは、完了・存続の「り」


→覚えかた リカはサ未四已(さみしい)

練習問題 4
①殺すプラスるプラスべし
②知るプラスしむプラスべし
③ありプラスずプラスべし
④「断定」討つプラスるプラスなり
⑤「断定」仕ふプラスしむプラスなり
⑥「断定」寝プラスずプラスなり
⑦「伝聞推定」静まるプラスぬプラスなり
⑧「伝聞推定」来プラスんとすプラスなり
⑨行くプラスべしプラスず
⑩「断定」走るプラスべしプラスなり
⑪「伝聞推定」走るプラスべしプラスなり

①殺すプラスるプラスべし(ころさるべし)②知るプラスしむプラスべし(しらしむべし)③ありプラスずプラスべし(あらざるべし)④「断定」討つプラスるプラスなり(うたるるなり)⑤「断定」仕ふプラスしむプラスなり(つかへしむるなり)⑥「断定」寝プラスずプラスなり(ねざるなり)⑦「伝聞推定」静まるプラスぬプラスなり(しずまりぬなり)⑧「伝聞推定」来プラスんとすプラスなり(こんとすなり)⑨行くプラスべしプラスず(ゆくべからず)⑩「断定」走るプラスべしプラスなり(はしるべきなり)⑪「伝聞推定」走るプラスべしプラスなり(はしるべかるなり・はしるべかんなり・はしるべかなり)


★どうですか。出来ないことが多かったと思います。気にしないでください。出来なくても生きていけます。スペースが空きましたので、下の助詞の練習問題をやってください。何となく意味がわかれば十分です。わからなくても、そのうち覚えます。高校生の諸君はこの程度、覚えておけば教室の試験程度は何とかなります。


①雨もぞ降る
②サクラが枝
③夕日のさして 
④雪と散る
⑤サクラ咲かば
⑥サクラ咲けば
⑦行けど
⑧心細くとも
⑨多くして
⑩取りつつ
⑪咲かぬを(ぬ は「ず」と同じ) 「をにのはが名詞」の前は連体形です。
⑫咲かぬに
⑬咲かぬものから・咲かぬものの・咲かぬものを
⑭咲かずして 咲かずて 咲かで
⑮花ぞ咲きける
⑯花なむ咲きける
⑰花こそ咲きけれ。
⑰花か咲きける
⑱花や咲きける
⑲水だに無し
⑳風すら吹かず
㉑風さへ吹く
㉒サクラ ひとつ し 咲く
㉓ひとり 行けかし
㉔な 行き そ
㉕あやまちすな
㉖サクラ 咲か ばや・咲か なむ
㉗サクラ見てしか
㉘都へもがな
㉙海を 深み

略解

①雨もぞ降る(雨が降ると困る)②サクラが枝(桜の枝)③夕日のさして (夕日がさして)④雪と散る(雪のように)⑤サクラ咲かば(もし咲くならば)⑥サクラ咲けば(咲くので・咲くと)⑦行けど(行くけれども)⑧心細くとも(たとえ心細くても)⑨多くして(多くて)⑩取りつつ(何度も取りながら)⑪咲かぬを(咲かないのに・咲かないので・咲かないと)(ぬ は「ず」と同じ)⑫咲かぬに(咲かないのに・咲かないので・咲かないと)⑬咲かぬものから・咲かぬものの・咲かぬものを(咲かないのになぁ)⑭咲かずして 咲かずて 咲かで(咲かないで)⑮花ぞ咲きける⑯花なむ咲きける⑰花こそ咲きけれ。⑰花か咲きける(花が咲いたか)⑱花や咲きける(花が咲いたか)⑲水だに無し(水さえ)⑳風すら吹かず(風さえ)㉑風さへ吹く(その上、風までも)㉒サクラ ひとつ し 咲く(たった一輪が)㉓ひとり 行けかし(行きなさいよ)㉔な 行き そ(どうか行かないでくれ)㉕あやまちすな(するな)㉖サクラ 咲か ばや・咲か なむ(咲いてほしい)㉗サクラ見てしか(見たい)㉘都へもがな(都行きたい)㉙海を 深み(海が深いので)

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