ひきこもりに自律はない

どうも、毎日が祝日の粗大ごみです。
最近、ひきこもりに関する記事が出ました。




「ひきこもり」支援強化される


ひきこもりと家族を含めた支援者に必要な情報をまとめたハンドブックを作成したいそうです
NHKの記事にはありませんが、新聞では支援方針の骨子について少し書いていました

それをざっくり書くと

ひきこもりは生きづらさや社会問題を抱えており
身を守るためひきこもることを選択せざるを得なかった人も多く
彼(彼女)らには尊厳があり、自律の力に中心を置いて適切な支援が必要
またひきこもり支援者を支援することも求められる

こんな具合でした。これを見た第一印象は
「……いや、自律の力って何?」でした


自律について


自律について調べたところ

デジタル大辞泉 「自律」の意味・読み・例文・類語

じ‐りつ【自律】

他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること。「自律の精神を養う」⇔他律。

カントの道徳哲学で、感性の自然的欲望などに拘束されず、自らの意志によって普遍的道徳法則を立て、これに従うこと。⇔他律。

コトバンクより

らしいのですが、うーん……こう言っては悪いですけど
ひきこもり本人としては、こんな力はないと思います

まぁひきこもりがこの力を持っているとすれば
おそらく「問題に支配されないように自身の規範に従って仕方なくひきこもる状態になる力」……でしょうか?
そんな力は当てにして良いものでは無い気もしますけどね


自律(カントの道徳哲学)とは


これだけではよく分からなかったので
自律の意味の2で出てくる「カント」という人と道徳法則について調べてみると面白いページが出てきました
20分ほどの動画ですが下の方には要約されたPDFがあります

カントという人は自律だけでなく尊厳についても考えていたそうです
上に「ひきこもりにも尊厳がある」と書きましたが、全体的にこの骨子はカントをリスペクトしているのかもしれません
(高校で学ぶらしいですが、倫理の授業を受けたこと無いので知りませんでした)

この講座では
自分の損得に関係なく【人間であればやらねばならないこと】が、カントの考えた道徳法則だと説明されていました
その法則に自分の意志で従うことが自律だと考えたらしいです

だとすれば「ひきこもり」は、自律に真っ向から反していませんか?
どのような問題であっても、結局ひきこもりは自分の損得で「人間としてやらねばならないこと」から逃げいているわけですし(少なくとも私はそうです)

ということは自律の力を育てること自体が適切な支援ということになるのでしょうか?
「ひきこもり」という非人間的なものを、なんとか人間にしようといった感じなんでしょうね


#2が出来ました


続編(?)が出来ました。興味があればこちらもご覧ください




高校もちゃんと行ってない私にはとても難しい話でした
今でも理解できない情報が頭の中をぐるぐる回っていて具合が悪いので、この辺で終わりにします

ではまたいつか


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