創作のヒントも貰える、お笑いライブ ~「又吉さん、それどうやって作ってるんですか?」イベントレポート~
10月12日、noteクリエイターフェスのイベント「それどうやって作ってるんですか?」が開催されました!
登壇者は、お笑い芸人のピース又吉さんと、しずる村上さん。
又吉さんは小説家としても有名。
「どうやって作ってるのか?」については、子供のころ小説家を志していた身としては、ぜひ知りたい!と思っていました。
あとは単純に芸能人のイベントを見てみたい、というミーハー心(笑)でリアルタイム視聴しました。
せっかく今日のお題は「#最近の学び」ですし、私的イベントレポートを書いておこうと思います。
ボツネタは、#捨て切らない
小説のテーマの決め方についてのトーク。
「例えば、恋愛について書いてくださいと言われたら?」の問いかけから、又吉さんの話がどんどん広がっていきます。
ここまで聞いただけでも、なんだか続きが気になるストーリーになっている…!
と思ったら、これじゃ続かないかなあ、と思った場合のストーリー展開まで話されていました。
サンマじゃあまり話が広がらない、と思ったら土瓶蒸しにしよう、とか。
ここで大事なのは、ボツネタを捨て切らずに、ドッキングすること。
例えば、土瓶蒸しの看板に誘われて入ったお店で、よく見たら店員さんが下の階のサンマの人だった、とか。
もしかしたら、別の話の展開として使えるかも。
ボツネタでも、捨てずにとっておくといいことがあるかもしれませんね。
ちなみに、又吉さんの「捨て切らない」という言葉に、村上さんが「ここはメモですね。#捨て切らない」と呼びかけたところ、又吉さんが急に恥ずかしがっていたのが面白かったです!笑
恥の付箋で思い出す
自分が恥ずかしいと思った現象を、客観的に見てエピソードにしていく工夫を話す又吉さんに、村上さんが、「恥ずかしいというのは、創作において大きいものですか?」と切り込みます。
すると、当時先生にめっちゃ受けたという、又吉さんが小学校1年生で書いた作文の話に。
”誰々と話しました。恥ずかしかったです。”
”○○をしました。恥ずかしかったです。”
というように、”恥ずかしかったです。”が約20回も出てくる作文だったそう。
そういう構成で書こうと思ったのではなく、純粋にそう思ったから。
つまり、恥ずかしかった記憶ばかり残ってしまう。
それを聞いた村上さんから、「恥の付箋」という素晴らしい言葉がでてきて、思わず私はメモしました。笑
たしかに、恥ずかしかったことって、いつまでも覚えてたりしますよね。
「恥ずかしい」が一番客観的に見れる
恥ずかしい以外にも、怒りや悲しみも記憶に残りやすい。
でも、その中で物を作るときに抽出するのは、恥ずかしいなのだそうです。
その理由は、一番自分が客観的に見れるから。
恥かいた自分をちょっと笑えるから、他の感情よりまし、とのこと。
たしかに怒りや悲しみだと、なかなか客観的に見ることは難しいです。
日記を書いてみても、その時のことを思い出して段々感情的になったりしてしまいます。
この考え方は、小説に限らず、創作のヒントになりそうだなと思いました。
イベントの感想
真面目に「どうやって作ってるのか?」についての話をしてくれた又吉さんですが、ここはさすが芸人さん。
ところどころで、面白い話を差し込んでいて、私はオンライン参加でしたが、現地の笑い声が聞こえるくらいの盛り上がりでした。
お話を聞いていて、コントを書くのと小説を書くことが、又吉さんの中ではリンクしているのかな?と思いました。
恥ずかしかった体験を創作に使うのは、自分が面白いと思えて、人に話したくなるから、なんだなあ。
あと、アイデアやエピソードがぽんぽん出てくるのもさすがでした。
イベント中、自由律俳句をみんなで作るコーナーがあったのですが、参加者が作った自由律俳句に被せて、又吉さんも即興で作っていたり。
私は全く思いつかなかったので、又吉さんもすごいし、投稿していた参加者の方もすごい、と感動しっぱなしでした。
やはり一線で活躍されている方の話を聞くのは、ほんとうに勉強になるし、面白いなと感じました。
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