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どうしてこんなにも優しいのかその2

どうしてこうもどうしようもなく優しいのだろうか その2

僕は完璧主義だが、やる気がない。

その上でいつも達成できない目標を掲げて自分を貶めて鬱に浸っている。
就職活動、漠然とした不安(内定)を片手にインターンに参加して不安を誤魔化そうとした。

ある意味で自分の幼稚さに笑ってしまい、生きていて恥ずかしくなった。だからこそ変わろうと思ったし、実際にタイムマネジメントや報連相で他の学生よりも経験を積めたと思う。
また「テレアポ」という他人の心に入り込み、どうしたら共感をもらえるかという仕事の面での体験をすることができた。がどうやら僕には向いていなかったらしい。

8時間も椅子に座り、他の人よりアポを取ることができない中で焦りが出てしまっていた。片道1時間、往復2時間の中で朝を虚無に過ごして、「これが社会人かぁ〜、あわれなり。」とか呟いた。
ある時、苦しくなって仮病を使って休んでしまった。(実際就活との兼ね合い、家族喧嘩で精神が弱っていたために休んで正解だった。)
人間一度休みの味を知ってしまうと途端にモチベーションが落ちる。

堕落のリバウンド
跳ねた分堕ちること。

そこから何度かインターンに行ったが、当たり前のようにアポは取れず、隣のできる学生はアポを取り,自分はまた椅子に座るだけの8時間を過ごしてしまった。
「お盆だからしょうがないよ」や「この商材はアポ取るのが難しいよ」とか慰めてもらったが、自分の中で、モチベーションのない自分が悪いだの勉強不足な自分が悪いだの精神的な自傷行為を繰り返した。

そこから風邪を引いたことをいいことにインターンを休んだ。(実際行けなくは無かったのだが、次の日が面接であったことと風邪なので他人に移してしまう恐れがあった。休んでよかったと正当化しておこう。)
さらには内定先の企業を訪問するという予定を優先してインターンを休んだ。(承諾期間もあるので優先順位的に就活を選んだ。)
という感じで僕は何かと正当化し屁理屈を捏ねてインターンを休み続けた。
正直辞めたかった。

辛かった。
優しさに触れるのが、どうしたら頑張れるのかとか一生懸命に慰めてくれるところととかその優しさに触れるたびに心が削られていく。

懐柔か?

いや本音で言ってもらえるからこそ甘えてしまうと思って辛かった。
屈託のない応援。
その環境こそ僕にとって生き地獄だ。
「お前は使えない」とか「できないのは自分のせいだからお前は欠陥だ」
とか言ってくれたのなら笑顔で喜ぶことができた。
笑顔でもう辞めますと言うことができた。
それなのに、それなのに、それなのに……
どうしてインターン先の人はこうも優しく接してくれるのだろうか。
自分も音信不通になれればどんなに楽だろうか。
それを許さなくて、その日、辞める方向でいる話をつけようとした。
「色々と忙しくてインターンに行けなくてすみません。」
このことしか言えなかった。

情けない。

あれだけ友達の相談を乗ると仕事なんてやめてしまえというのに自分はインターンを辞められない。
自分がインターンに行かない間にどうしたら僕がアポを取れるのか、モチベーションを保てるのかとみんな自分のことよりも「僕」のことを考えてくれていた。(実際は違うのかもしれない。)
商材を変えよう、今苦しいけどこれを学生のうちに乗り越えよう。
これは乗り越えるべきものだと理解している。わかっている。不要なことと判断したから切り捨てたい、だけどそんな人一倍他人を想ってくれるのなら切り捨てることなんてできるわけがない。

なんで浅ましく、愚かなのだろうワタクシ

きっと優しさにつけ込まれてこの先とんでもない失敗をするのだろう。けれどきっと変わらない。

結局辞めることなんてできなかった。
忙しさを盾に辞めたいと遠回しに言った。けれどあくまで稼働時間は目標だからと言ってくれた。
アポが取れないからいる意味がないと遠回しに言った。けどそれでもいいらしい。(流石に取るためにどうしたらいいかなどは考えていくが。)
稼働時間や生産性の無さを重荷と感じていた僕は許された気がした。
もしかしたらすでに自分に対しての信頼なんてないのかもしれない。
けれど、こんなにも信じてくれる人達に甘えてしまうんだ。
もっと早く相談するべきだった。もっと早く辞めてしまうべきだった。
それでもここにいれば成長できるかもなんて自分や他人を信じてしまうのだ。
さてはて僕の未来はどっちだ。

これをみている人へ辛いや辞めたいと思ったら早く辞めるが吉です。
逃げは愚かな行為ではありません。
どうか自分みたいに精神の自傷をする前に、堕落のリバウンドをする前に逃げてください。
逃げれないのなら早く相談しましょう。
説得力はないのですがね。

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