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涙の高校入学式

専願で決まった女子校では入学式前に数日間登校し、
宿題が出された。
登校して最初に出会ったのはサッカー部の子たち。
人を見る目が皆無な私は体育会系の子たちはきっとさばさば
していて接しやすいだろう、と変な思い込みをもっていたのと
同時に寮生活をしている子たちということもあり、
知り合いが全くいないという似た境遇にも親近感を勝手に持っていた。

中学で気の合う親友と呼べる子がいなかった私は
ここで親友と呼べる友だちをたくさん作りたいと思っていたので
本当に入学が楽しみだった。

迎えた入学式当日。
学校ではなくホールを貸し切っての入学式。
新しい制服を着て友だちと思っていた子たちのところへ
向かった瞬間、

無視された。
グループになって私を入れてくれる気なんてさらさらない様子で、
なんかこっち来たみたいに。

え、何この現実、入学式でまさかのフル無視ですか、
なんで?なんかした?
お腹がぎゅーって痛くなった。トイレに行って深呼吸

本当に私に何が起こってるの?
そんな数日で多数に一気に嫌われることってある?なんで?

これまでのメールのやり取りがおかしかったかな?
でもちゃんと返信来てたし。

もうこのままこれは夢だったにしたかった。

笑えても来た。高校生活終わったとも思った。
私にあってると思った高校はそうじゃなかった。
母さんになんていおう。


とりあえず入学式には出なきゃ。


列にもどると相変わらず無視。気にする素振りもなし。
なんかクスクス笑ってる。
あー気持ち悪い。



入学式終わってすぐに母の待つ車へ。
「どしたん?」
「友だちだと思ってたのに違った」で大泣き。

最悪だ。これから三年間どうしたらいいのが
頭でいっぱいだった。

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