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初めてできたともだち

カフェテリアでランチを食べる友だちができ始めたころ、
体育の時間にも友だちができた。
(ここでいう友だちとは、ホストブラザーがらみではないことが
当時のわたしには大切だった。)
女の子二人。背がとてもたかいSとラテン系美人さんのK。
最初の体育の時間はジムルームでひたすら運動をするというもの。
ダンベルやランニングマシーンなど高校の中にこんな設備があるんだと
感動した。先生も優しかったので(金髪のバービーみたいな先生だった。) 
ランニングマシーンをしながら話していたのは初めだけで、
座って話したりしても怒られないのでとても自由な時間だった。
Sは日本の漫画やアニメ、彼女自身もイラストを描くことが好きだったみたい。Kとは見た目正反対だけど、二人とも心を許した仲って感じだった。
スペイン語で会話することもあった。
”なっちゃ”と呼んでくれて優しくておとなしい子というのが印象。
Kはメイクがとっても上手で、制服を着ていても流行を抑えている子だった。

三人で一緒に過ごせるのもうれしくて、楽しかった。

Sはプロム前に小さな弟の世話をしなければいけないという
理由で退学した。プロムには一緒に行ったんだけど、
家の事情で高校をやめなければいけなくなったSに
どうして学校の先生たちは何もしないのだろうと思っていた。


クラス全体で優しかったの日本語クラスとリーディングクラスだった。
日本語クラスにはホストブラザーがいたのだけど、クラスの雰囲気は
優しくて先生も神経質な感じはあったけどいい先生だった。
リーディングのクラスはポルトガルやブラジル系の子が多かった。
私が間違えてもゆっくりでもクラスの雰囲気も先生もすきだった。

私はホストブラザーに頼らなくても、自分で人とかかわることができる!
っていうのがちょっと自信になっいた。

移動教室でも廊下ですれ違えば手を振ってくれる友だちや
顔見知りが増えるのはすごく嬉しかった。
ここにいていいんだなと思えた。

移動教室をするときにいつもすれ違う知らない男の子が
気になってたんだけど、さりげなく見ることができない
私は本人にバレバレでしかも良い印象を持たれてなかったみたい。
ある日すれ違い様に「グリーンの目が好きなんだよね」と聞こえる声で
言われてすっごくショックだった。
話しかけてもいないのに、よっぽど嫌だったみたい。
なんかすみません、って感じになった。
(ちなみにRとおなじマーチングバンド部で仲良しだった。)
私も部活入ればよかったのかな・・・少なくともこの不審者扱いは
なかったよ、とにがーい思い出だ。

(記憶が消えてたらよかったのに、やっぱり衝撃的だったからか
私を振り返るには避けては通れないエピソード。ここでもう
自分反省会の時に引っ張りだすのをやめれたら幸いです。)

(今後の恋愛がうまくできなかった理由の大きな一つかな。
自分が好きになった人には好かれないとか自分に言い聞かせてたな。)

インターナショナルフェスティバルという行事でせっかく私は
浴衣を着て店番をしていた時に来てくれたのに、ハローも言えなかった。
固まってしまった。

好きな人を前にすると楽しめなくなるのはマジでここからだと思う
私を知られて気持ち悪がられたくない、自分のことが言えない。
相手の反応が気になって、楽しむということを捨ててしまう。
かっこをつけて、聞き分けよく、おとなしく、
気持ちが伝わらない、前に進めない。うじうじしてほかの子と
仲良くしているところをみて、私も楽しく気軽に話せたらなと
ぼんやりその光景をみておわり。

ここだったのかーー。
ため息がでるねえ。目の前にいるのはその子じゃないのに。
みんな一緒にしてた。でもなかなか難しいわ、
切り離して今目の前にいる人をみなきゃね。

今度こそ楽しい恋愛がしたいです。


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