見出し画像

序論1 アドレスから傾向を考える

アドレスの変化で色々な現象が起きると同時に色々な修正もできます。
PGAではアドレスで約70%のスイング修正が出来ると考えており、研修では『修正法』として講義を受けるのはもちろん、A級では実際にコースにて多くの検証を行い自身で試してみたりします。
その中からアドレス(準備)に対する傾向を説明して行きます。

この後の項目は自身でスイングを考えたり修正したりする時にも有効になり、またこの後のレッスンでは重要になって来る事でもあるので覚えておくようにしてください。

①重心位置
アドレス形成において左右の重心位置によって変化する事柄はとても重要です。
■右重心
・インサイドアウト※
・アッパー

■左重心
・アウトサイドイン※
・ダウンブロー
※印の2つについては持っているスイングのイメージ等によっても変わってきます。


②手の位置(高さ)
アドレスでの手の高さ(地面との距離)は前傾角度によっても変わってきます、またグリップの握り方によっても変わってきます。
少し複雑ですが重要な部分となるので他の項目と違くすこし先まで考えます。
■手が低い
・前傾深い
  ↓
クラブが縦振りになる

■手が高い
・前傾浅い
  ↓
クラブが横振りになる


③軸の傾き
主に正面から見た時の軸の傾き度合い。
PGAでは「右手は左手より下も握るので右肩は左肩より下がる」
という項目があります、よってアドレスでは右肩が若干下がるのが適正となり右肩が下がる分多少軸が右に傾くのが『センター』とします。

■軸右傾き(基準より強くなると)
・アッパースイング
・インサイドアウト 

■軸左傾き
・ダウンブロー
・アウトサイドイオン


④頭の位置
頭は体の中で一番重い部分です。この重い頭が左右どちらかに偏っている場合スイングに影響が出てきます。

■右
・右重心
・軸右傾き

■左
・左重心
・軸センター~左傾き(手の位置の関係上ほぼならない)


⑤グリップ
まずはPGA教本にある言葉を基本として考えます。
【基本】
■左手
だらりと下げた左手の向きのまま握る。
親指と人差し指の付け根で出来るY字形の延長は
首筋の右側と右肩の間を指す。

■右手
右横からあてがい、左手の親指を包み込むように握る。
右手の親指と人差し指の付け根で出来るY字形の延長は
首筋の右側を指す。

Y字形の向く方向について左手と右手ではすこし許容範囲に違いがありますね!


⑥手の位置(左右)ハンドファースト度合い
ここまでご覧になり実際にアドレスしてみた方だと特に感じると思いますが、色々なところで各項目に同じところがあると思います。
このハンドファースト度合いについても同じなので注目点になります。
PGAでは「両手の位置は、クラブを握ったまま両手を左目の前に上げ、そこから静かに下ろした位置です」とあります。
手の位置はセンターよりすこし左にあるのが基本となります。
この手の位置は「ボール位置」とも関係してくる事もあり基本のボール位置の確認が必要です。
■ハンドファースト強め(手が左太腿位置)
・インサイドアウト
・球が低くなる
・左重心傾向
・フェースが右を向く

■ハンドファースト弱め(手が身体のセンター位置)
・アウトサイドイン
・右重心
・フェースが左を向く

ここで初めて『フェース向き』について出てきました。
とても重要な事なので覚えておいてください!!


⑦手と身体の距離
PGAでは「こぶしが楽に1個はいるくらい」となっています。

■手と身体の距離が近い
・縦振り

■手と身体の距離が遠い
・横振り


⑧重心位置(つま先orかかとか)
スイングの傾向や自身の身体的癖によって変わって来るところです。
PGAでは『自然体』という言い方をしています。
自然体とは
『両腕をだらりとたらして直立し、足の付け根から軽く前傾させた姿勢です。』
となっています。
かなり大まかな言い方ですが、おそらく人それぞれの癖によって変わる事が多いからだと考えます。
私の中の理想では

肩から真下に手がありその先につま先があります、これは若干つま先よりのタイプで分類しても良いかと思います。

逆に少しかかとよりに感じるのは下記になります、撮影している方向の加減もありますが膝と赤い線の感覚が狭いです。

この見え方は持つクラブや(長さ)球筋、腕の長さや関節の付き方によって変わってきます。
ですがこの赤い線から手やつま先が大きく外れない事が重要になります。

この前後の重心場所は練習などで検証が必要になってきます。
この振れ幅は「土踏まず範囲内での前後』だと考えてください、きつめのつま先よりだったり、かかと寄りにはならない事が注意点で、要するに『微妙な差』であるとの認識です。

この重心の位置で振る方向が変わってくる方は多くいらっしゃいますし、トップやダフリの度合いに変化がある方もいらっしゃいます。
※私は『つま先寄りにはしない』方向で重心位置を考えアドバイスして行きます、ですがこの点はやはりスイングの形成度合いや出来栄えによっても考え、スイングの修正法等の組み合わせによって変化もして行きます。



ここまでが『アドレス』の中の基本となります。

ここまで紹介した項目は自身の練習時の修正などに役立ちますのでしっかりと覚えておいてください!

例えば
「横振りにしたい」と考えた時は
①前傾を起こす
⇅(連動している)(どちらのイメージでも良い)
②手の位置を上げる
とスイングの傾向として横振りになり易いです。
または手とボールの距離を少し離しても良いですね

スイングの自己修正にも有効なのでしっかり覚えておいてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?