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「不意に出る一言」で他人に伝わる人間性

【質問】
好きな人や、仲良くなりたい知人、気に入られたい上司に対してあなたは普段どんな接し方を心掛けていますか。

声の音階を少し高くラの音辺りで話したり、相手から問いかけられた質問になるべく早く返答したり、時には普段の口調を変えてまで気になる異性に話しかけている人も見かけます。

私はそれらの工夫全て(詐欺まがいなものを除く)人間社会に生きる上でとても素晴らしく、尊敬されるべき工夫だと思っています。
中には誰にも媚びず、よく言えば裏表の無い性格で前述した工夫を一切しない人もいるでしょう。
例えば、生きる上で充分な資金を獲得し、ローンなどは全て決済し必要な物はほぼ全て手に入れていれば、上記の工夫をしない選択肢もあるでしょう。
そのような人は恐らく極少数なので、今回は除外して話を進めます。

根本にある「他人に良いように見られたい」という承認欲求。
心理学者エイブラハム・マズローは、人間の欲求を階層的に示した「欲求ピラミッド」を提唱しました。社会的承認や所属感は基本的な欲求の一つと位置付けられています。
単純に、他人からより認められたほうが安心しますし、気に入られたい人との距離感が縮まると幸福さも感じることはほぼ誰もが持つ共通認識と言っていいでしょう。

それぞれ人には「他人と接する際の理想の自分」をある程度、演出していると言っても過言ではないと思います。
しかし、私が普段生活して感じることは、「他人と接する際の理想の自分」をうまく形成したとて、その人から不意に出る一言により理想とする自分とは乖離してしまっていることに気付いていない人が多いのではないかと感じます。
(極端に例えを言うと、普段メルヘンチックな口調で周りの男子を癒している女の子が唐突に「クソくらえ」と言うと周りの男子はどう思うでしょうか。今まで築き上げた男子のイメージは崩壊し、メルヘンなイメージの再構築は困難でしょう。)
言い換えると、「他人と接する際の理想の自分」とは別に「内面に隠れる思想」があり、後者のほうがその人の本性として正しい解釈と感じます。

ダラダラと外回りな説明になってしまいました。。。
「表向き」と「本性」があり、「本性」は不意に出る一言でわかっちゃうよって話です。
その方法を紹を私なりの解釈で紹介します。

私はまだ深い仲ではない知人に、たまに実験としてこういうことをしてみます。
出会い頭に、「お、今日かっこいいね」や「なんか雰囲気変わった」と投げかけてみるのです。(※実際にかっこいいと思っていなくても、雰囲気が変ったと感じていなくても全く問題ないです。的外れな事を言うと趣旨が変わってしまうのでなるべく抽象的な褒め言葉がいいでしょう)

あまり理論づけてダラダラと話してしまうと、相手に返答を考える余地をあたえてしまいます。それはなるべく避けてください。
なるべく唐突かつ突発的に、相手が油断している場面が望ましいです。
その第一返答に、どのようなニュアンスが含まれているかを考えることによってその人の本性や内面的な思考を把握できます。

この段階で断っておきますが、独自の検証(上司部下など約100人)と偏見によるものになります事、ご容赦の上ご拝読ください。


返答パターン3つと特殊例1つ、解説しますね。
①「ありがとう」「嬉しい」などプラス思考。
褒められてお礼を言う人は、感謝の気持ちを率直に表現する傾向があります。一般的にポジティブな思考を持つことが多いです。他人からの褒め言葉を受け入れ、自己評価を高めることができるため、ポジティブな自己イメージが上手です。
自己開示もしやすく、協調性があり、人間関係も柔和に対応できる印象です。

②「いやいや」「そんなことないですよ」などのマイナス思考。
褒められたことを否定する人は、自己評価が低いことがあります。
また、自分自身に非常に高い基準を設定し、それに達しない場合には自己評価を否定する傾向があります。褒められたことを受け入れることが難しいのは、自己評価が厳格である故の完璧主義に近い思想を持つ人が多いです。
一度は謙遜の姿勢は見せるが、内心は強かな野心を持っている。
他人と一定の距離感を保つことが上手で、交流する人もしっかり吟味してから距離を縮める。打ち解けたら深い仲になれ、その信頼も小さなことでは崩れない印象です。

③何かしらの要素で褒め返す人。
褒められたら何かしらの理由を付けて褒め返す人は、一番本性がつかみづらい傾向にあると思います。返報性がとても高く、やられっぱなしでは落ち着かない性格の人が多いです。他人より優れていなければ気が済まないこともあれば、興味がなければ他人と比べて劣っていても全く気にならないこともあります。
最後の最後まで本性は打ち明けない傾向でもあるので、それまでは返された褒め言葉も普段の会話も本音ではない事が多いです。
掴みどころが難しく、少しミステリアスな印象、物事を俯瞰で見ることが得意なので多面的な考えができる印象。

④「うざい」「だまれ」などの特殊例
根本はネガティブの人が多い傾向にありました。
あまりコミュケーションが苦手な人が多く、普段から不安を抱えていたり過度に自己否定してしまう事がよくあります。
簡単に暴言に近い言葉を吐いてしまう人は、案外打たれ弱いガラスのハートの持ち主の可能性が高いです。
例え、コミュニケーションの一環で暴言で返したとしても、その日の夜まで引きずり考え込むのは相手の方ですので、接し方には十分注意した方がいいでしょう。
もう一つの可能性としては、ただのナルシストです。
自分がスペシャルな存在と認識しているので、普段からひねりもない返答で相手は満足しているだろうと勘違いしているパターンが多いです。
ユーモアも欠如したナルシストの可能性も潜んでいます。
しかしながら、この返答をされた唯一の懸念点が、シンプルに私が嫌われていた可能性があることです。

本来さらに細分化すべきですが、今回は大まかな紹介となりました。
追ってより詳細な返答パターンを記事にしたいと思います。

まとめ
「他人に良いように見られたい」という欲求は、一部を除き誰にでもある感情です。
社会的な生活において他人との関係は不可欠であり、他人から好意的に見られることは社会的承認や自己評価を高め、精神的な幸福感を向上させます。そのため、人々はコミュニケーションや印象管理を通じて、相手に対しての「自分の理想像」を写す事ができます。
その反面、不意に出るたった一言で印象がガラリと変わってしまう危険性が潜んでいる事も認知すべきでしょう。
その対策案は、今のところ私はわかりません。
ただ、たった一言で相手からの印象が変わってしまう可能性があることを認知しておくだけでも対策になるかと思います。

今回は「不意に出る一言」で伝わる人間性の実験を紹介させていただきました。
あくまで私の偏見そしで、一言では人としての全容は把握できないものと認知しております。
少しでも参考になれば幸いです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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