世界が青くなったら を読んで
世界が青くなったら:武田綾乃
表紙一面に広がる青色の美しさに惹かれて購読。
SF的な内容といわれつつも、どこか現実的にも感じた、切なくて美しい作品。
「青」色の意味の1つに「孤独」がある。この作品には沢山の人の「孤独」が描かれている。
愛と執着は何が違うのか。
2つは表裏一体なのかもしれない。この世界は曖昧で、白黒はっきりつけれることの方が少ないのではないか。その曖昧さは人を困惑させる。
そして人は「選択」する。時にはその選択を後悔する。もし〇〇していたら…、もし〇〇していなかったら…
そんな誰もが1度は考えたことがあるIfを描いている。
作中にある言葉「正しいことを選ぼうとするな、選んだものを正しくしていけ」
その事を選択したのは自分。
「正しい」とは何か?
それは、自分なりにだけど、
(選んだことで生まれる今の世界を、自分を愛す)ことが私の中での正しさだと思った。
また次に読んだ時、今読んだ時の感情とは違う思いを持っているだろうと思わせてくれる作品。
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