見出し画像

自分の学びのスタイルを知る

ここに、100個の英語のフレーズがあります。
みなさんはどのように覚えますか?

欧米では、学校で子どもの個々の脳の認知機能を活かした学習指導を行うことがメジャーな考え方になっています。学びのユニバーサルデザインといい、UDLという言葉で親しまれています。このUDLの概念では通常の学級の授業において、いろいろな子がいることを想定し、選択肢を複数設定しておくことが大切としています。

日本でも文部科学省が個々の能力に合った学習を行うよう、学習指導要領にも書かれました。この学習指導要領ですが、「先生たち、こうやって子供たちに勉強教えてね」というお約束ごとのことを指します。

ここで脳の認知機能とは?と、疑問が出ると思います。

ざっくり言うとまずは脳の情報処理として、継次処理と同時処理があります。

継次処理は耳で聞いて理解する力が強いとされています。

具体的には

段階的な見方
部分から全体へ
順序性の重視
聴覚的/言語的
時間的/分析的

と言った要素を活かすことで、学びが容易になります。

反対に同時処理は目で見て理解する力が強いとされています。

全体を踏まえた見方
全体から部分へ
関連性の重視
視覚的/運動的
空間的/統合的

自分がどのような要素を持っているのかを理解して学習することと、言われたことをやって学習することは違います。前者は何かしらの良い結果が出ると思いますが、後者は教えている教員が、その教員にとって分かりやすいものを与えているに過ぎない場合、生徒によっては伸びませんし、教えている側もなぜ伸びないのかと苦しいでしょう。

自身の要素を知るためには、発達検査が一番手っ取り早いのですが、抵抗がある方も多いし、金銭的にも安くはありません。

簡単に知れるものに、こんなものがあります。

山形大学の大海さんが中学生向けに継次処理、同時処理を簡単に把握するために、藤田和弘さんや熊谷恵子さんの本を元に作成した質問紙です。




大海(2021)

上の項目が継時処理、下の項目が同時処理になっています。どちらかの項目が8個以上なら、それがあなたの学びとスタイルです。

どちらもバランスよくなっているのであればバランス型で、取り組むものによって継次処理を使うのか、同時処理を使うのか、それともバランスよく使うのか考える必要があります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?