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noteポイントを頂いて、使ってみて、そしていろいろと思ったこと

先日、note10周年記念キャンペーンで2等を頂きまして…(^▽^;)

昨年から利用させてもらっている新参のペーペーなのに申し訳ない…と思いつつも、こういうものはささっと使った方がいいと思い(ええ、祖父母は江戸っ子です。日本橋と本所深川)、有難くも楽しい体験が出来ました。
100円と200円を組み合わせて5作品。
どれも面白く、とても勉強になりました。
本当にありがとうございます。

購入したことで生まれたご縁もあり、それは個人商店での会話をしつつのお買い物にも似たぬくもりがあり、改めてnoteという街は面白いな…と。
今後は素敵な記事を見かけたら気軽に買ってみよう、そして自分も有料記事を書いてみようかな? とはいえ何を書けばいいのかしら? 現在はそんな感じです。

さて、このポイント当選という珍体験から、思い出したことがありました。

私は20代の頃に某美術館で働いていたのですが、絵画が保管してある収蔵庫で先輩学芸員と地味~~な作業していた時(原画を一枚一枚梱包して箱にしまったり…)、先輩が突然話しかけてきました。

「寧子さんは宝くじが当たったら、何に使うの?」
「え…私、宝くじは買いません。先輩は買うんですか?」
「ほんの少しだけど、毎回ね。
じゃあ、仮にね、仮に3億当たったとしたらどうする?」
「……(゜-゜)……」
「長考だね(^▽^;)。作業の手は止めちゃだめよ」
「あ、すみません。しかし、3億とは…
……(゜-゜) ……
すみません、考えたこともなくて分からないです。買いたい本はありますけど。先輩は?」
「私はまず5000万以内で住むところを買うかな。それから実家をリフォームしたいのよ、両親が住みやすいように。これもまあまあかかるわね」
「はい」
「あとね、ここ(美術館)のみんなをカリフォルニアのディズニーランドに連れて行ってあげたいの。この前行ってすごく楽しかったから!
ホテルもいいところをとってあげる。寧子さんディズニー嫌いでしょ?」
「混むので」
「豪華なホテルにいなさいよ。たまに出て来てみんなでご飯たべたりして、ちょっとパークを散歩して、いやになったらまたホテルでのんびりして」
「最高です。ご配慮ありがとうございます」
「ついてはホテルの部屋割よね?」
「部屋割?」
「あの人の隣は嫌、とか言い出す人がいるじゃない」
「あ、まあいるでしょうね…〇さんと▲さんは隣り合わない方が…」
「そうよね。■くんと☆さんもダメね。
じゃあ、原画整理をしながらみんなが納得する部屋の押さえ方を考えましょう! さっきホテルの間取りは書いておいたから」
「書いてあるんですね…」

この先輩は誰もが認める
館で一番デキる人
で、専門知識が豊富なのはもちろん来館者さんへの説明も親切で分かりやすい、その上経営のセンスまであり、売上を倍増させるプランを立てて速やかに実行できるという、皆が一目も二目も置く人。
そういう人が、当選確率が低いことで有名な、射幸性の高い宝くじを買うんだな…人間というものは奥が深いものよ…と思いつつ、2人でみんなが納得する部屋の組み合わせを考えたことがありました。

これだけなら若き日のささやかな楽しい思い出なのですが…

あれから20余年。
先輩は現在、本当に行きたい時にはいつでもカリフォルニアに行ける、円安だろうと円高だろうと関係なくディズニーランド近くの豪華ホテルに何泊でも滞在できるほど成功なさっているのです。
仕事ができるので(それを鼻にかけたりしない非常に謙虚な方ですが)、そして働く事がお好きなのでいつも動き回っていてバカンスをとったりは滅多にされませんが…。

当時在籍していた美術館はとうにお辞めになっていて(私も辞めました)、その時のスタッフは散り散りなのでみんなでレッツゴートゥ アナハイム(ディズニーランドの所在地)!! は叶いませんでしたが、現在は様々な形でアートを支援したり、別の形でお金を「みんなの喜び」や「平和」に還元されています。

毎朝早起きして原稿を書き、それが終わると夜までお蕎麦を運び…という「貧乏暇なし(とほほ)」を絵にかいたような私が言うと何の信憑性もないのですが、それにしても…
お金の使い方を思い描くのって、本当に大事。
今、お金が手元に無くてもいいのです。
もしあったらこうするのに…
という絵空事の精度を高めておく。
できたら他人にも話す。
「私はお金があったらこんなことをしたいんです…」
と。
その「絵空事」が素敵だったら、 すぐにお金が集まるわけではなくても
「この人はこんな有効な使い方をしてくれるんだ…」
「面白いことを実現してくれるかも…」

というこことで、お金はじわじわと集まってくる…。

誰でも
「とりあえずお金が沢山欲しいんです!」
という人より
「こういう目的のために、これだけお金が必要なんです」
と明言できる人に仕事を頼みたいし、お金を払いたい。
これはクラウドファンディングなど影も形も無い時代からあった、野生のクラファンみたいなものですね。

先輩の場合、ディズニー云々というよりも
「幸せをみんなにシェアしたい! その方が楽しいから♪」
という一貫した姿勢が、じわじわと周囲に浸透していったのは大きかったのでは…と思います。

一方で私のように
「手元に無いお金の使い道なんて分からないですよ~」
なんてマヌケなことを言っていると、本当にいつまでも手元にお金がないということになりかねません(^▽^;)

今回ポイントが当たり、先輩との宝くじの会話を思い出し、私は今
大・大・大反省中です(´;ω;`)ウゥゥ

20年前に「部屋割なんて酔狂な…」とくすくす笑っていた自分のバカバカ!!
先輩はもっともっとずっと先を見ていたのですよ。
お金を、エネルギーを、みんなが幸せな形でシェアするにはどうしたらいいのか、ということを楽しみながら練習されていたのです(頭脳が活性化したせいか原画整理そのものも捗りました)。

ポイントも、お金も、真の意味で「賢く」どう使うか…。
知恵もセンスも無い私は、これからも修行が続くようです(^▽^;)。

おわり


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