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久しぶりの日本画 菖蒲を描いて



皆さん、こんにちは。
ここ最近暑い日が続いていますね。
さて、今月上旬から中旬にかけて日本画で菖蒲を描きました。
前から、菖蒲の美しさと色に惹かれて日本画で描いてみたいと思った。
多くの画家がその花の美しさに惹かれて描いてきたくらい魅了する植物である。

菖蒲の絵(制作過程)  骨描きから水干絵の具での下書き
制作過程(その2) 岩絵の具での着彩

制作の経緯

大学の卒業制作以来日本画から距離を置いていた。
このままでは描き方や手法を忘れてしまうのではないかという不安があった。あとは日本画の道具が手元にあるのに使わなかったらもったいないと思ってしまった。

とある場所で、水辺に菖蒲がたくさん咲いていた。
私は、それをジッと見ていた。
紫と青の花が凛とした姿で咲いている菖蒲の花がかっこいいと思った。シンプルだけどどこか華やかさと品の良さを感じとれるところに惹かれた。
この経験を絵にしたい。

うまくいったところ、改善点

①制作に取り組む前に、菖蒲の花や歴史についてインターネットで調べメモをとった。
(これまでは自分が描くモチーフについて事前に調べたりすることをしなかった。)
②苦手だったモチーフと背景との関係性について考えることができた。落書き帳でいくつか背景の色を塗って、そこから菖蒲の紫を引き立てる色を選んだ。(この過程に5日間かけた。)

構成(アイデア出し)
背景の色 アイデア出し

※改善点
①菖蒲の写生が足りていない
・菖蒲の花の形や仕組みなどといった細かいところまで観ること。
・正確な形を取ることは大事だが、そこだけに集中せず花全体のバランスを見る癖を
つける。

②モチーフをじっくり観察するのを怠っていた。
・実物の花を隅々まで観る癖をつける
・自分がその花を見て感じたこと、気づいたことをメモする習慣をつける。

気づいたこと

・花びらの数が少ないほどごまかしが効かない。形も大事だが、花の仕組みを理解したうえでスケッチする大切さがわかった。
・描写力を鍛えること、デッサンといった基礎を疎かにすると絵に説得力がないというのがわかった。


感想

ずっと描きたかった花だったので、事前の準備を万全にしてから作品作りに取り組んでいました。
しかし、制作を進めていくうえでわかってきた課題、もう少しこうすればいいなと思うところが出てきた。こうした小さな気づきを見逃さず次の作品制作に活かしていけたらなと思います。
うまくいかないときがあったけど、日本画で菖蒲描いて良かった。


最後まで、私の文章を読んで頂きありがとうございました。
Aosagi

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