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【無料版のChatGPT3】で小説ストーリーを考えるための荒業 (ただし未完成)

ここで紹介する方法は、まだ未完成ですので、かなり掟破りな方法かもしれません。
ですが、あなたの想像力・創造力に大きな力を与える一手になると私は確信しています。
かくいう私も、この裏技を使って出したアイデアで、短編小説をひとつ書き上げました。


「まあ、未完成でもいいよ、見てあげるよ!」という心優しいかたは、どうかお付き合いください


昨今、ChatGTPに
「小説を書いてもらう」
「アイデアを出してもらう」
「小説のプロットを考えてもらう」

このような記事はあちこちで見ます。

しかし、今回紹介する方法はChatGTPの知能ではなく、クセ(みたいなもの)を利用したものになります。
また、一発でアイデアが出ます!みたいなものではなく、それを重ね合わせてオリジナルの創作がつくれますよって話になります。

では、本題へ入っていきましょう!

1 ChatGPTは平気で嘘をつく


あなたも、ご存じだと思いますが、ChatGTPは平気で嘘をつきます。
以下に例を上げましょう。

質問:芥川龍之介の小説、蜘蛛の糸のストーリーを教えて下さい。

物語は、主人公である若い男性・源氏(げんじ)が語り手として登場する形式で進行します。源氏は幼い頃に美しい女性・花薗(はなその)に出会い、彼女への憧れと感銘を抱いています。
成長した源氏は、ある日、花薗と再会します。しかし、彼女は病気で弱っており、人里離れた山の寺院に住んでいます。源氏は花薗を訪ね、彼女に励ましの言葉をかけます。
花薗は、自身の病状や人生の不条理さについて語ります。彼女は、自分の美しさと苦悩を蜘蛛の糸にたとえ、その糸が地上の現実とは異なる理想の世界を織り成すことを夢見ています。
源氏は花薗の熱意に感銘を受けますが、同時に彼女の内面に秘められた苦悩と絶望にも触れます。花薗は病に侵されながらも、彼女の糸を織り続ける情熱と執念を持ち続けています。
物語は、花薗の死によって結末を迎えます。源氏は彼女の死を悼みつつ、彼女の言葉や行動を回想し、彼女の生き方について考えます。彼女の糸が織り上げた理想の世界は、彼女自身の存在と共に消え去ってしまったのです。「蜘蛛の糸」は、美と苦悩、現実と理想の対比を描いた作品であり、芥川龍之介の代表作の一つとして知られています。この物語は、著者の特徴的な文体や哲学的なテーマを通じて、,読者に深い印象を与えることでしょう。

おい!おい!嘘をつくんじゃありませんよ!!!
蜘蛛の糸ってお話は
『お釈迦様が地獄にたらした蜘蛛の糸をつたってカンダタという男が(中略)お釈迦様はのんきに散歩をし、極楽でははうんたらかんたら』
・・・・というものだろうが!

すみません、年甲斐もなく激高してしまいました。

もうひとつ質問してみましょうか?
(長いですが読んでみてください。もののけ姫のストーリーをご存じない方に説明しますと、以下の回答文は嘘で答えていると申し上げておきます)

質問・スタジオジブリ作品「もののけ姫」のストーリーを教えて下さい

「もののけ姫」は、1997年に公開された日本のアニメーション映画で、スタジオジブリによって制作されました。監督は宮崎駿です。以下にストーリーを要約します。
物語は、アシタカという若い戦士が住む、神秘的な森と山々に囲まれた草原の村で始まります。ある日、村は猪神(ボケ)によって襲撃されます。アシタカは村を守るために立ち向かい、猪神を倒すことに成功しますが、その過程で呪いを受けてしまいます。
村の長老は、アシタカの呪いを解く方法を探すように命じます。アシタカは遠い東の国へ向かうことにし、呪いの原因とされる猪神の棲む「鉄の町(たたらのまち)」へと旅立ちます。
途中でアシタカは、環境保護の戦士である「狼の女」サンに出会います。サンは、人間による森林伐採に反対し、狼たちと共に森を守ろうとしています。彼女の肩には、狼に育てられたという「もののけ姫」という名の少女が乗っています。
アシタカは鉄の町に到着し、そこで巨大な鉄鉱石を採掘していることを知ります。町の支配者である女帝「炭治郎」(せんじろう)は、森を滅ぼし、鉄を手に入れることで力を増しています。
アシタカは炭治郎と対面し、森を守ることと猪神の呪いを解く方法を求めますが、炭治郎は聞き入れようとはしません。
一方、サンは村に戻り、村人たちと交流を持ちながらも、森を守る決意を変えません。しかし、サンとアシタカの間には次第に特別な絆が芽生えていきます。
物語は、森と町の間での対立が激化し、戦闘が展開される中で進行します。アシタカとサンは、自分たちの信念を貫きながら、森と人間たちとの共存を目指し、壮絶な戦いになります。
最終的に、アシタカとサンは炭治郎に説得を試みます。アシタカは猪神の力によって炭治郎の心に訴えかけ、森林の大切さや自然との調和の必要性を伝えます。その結果、炭治郎は森林伐採をやめ、町の住民たちは新たな生活の在り方を見つける決断をします。
物語のクライマックスでは、もののけ姫(サン)が炭治郎の元に戻り、彼女の存在を通じて人間ともののけ(森の生き物)の和解が示されます。人間と自然が共に生きる方法が模索され、森と町は再び調和を取り戻します。




MY P
C

2 そのGTPの嘘は嘘であり、本当ではない


このようにChatGPTに物語のストーリーを聞くと、微妙な嘘の返答を返してきます。
これは、小説に限らず「映画」「歌の歌詞」「アニメ」でも同じです。

さて、あなたは先ほどの「蜘蛛の糸」「もののけ姫」の回答を見てどう思われましたか?

「何、嘘の回答をしてるんだ!使えねえなChatGPT!」
と、思われたことでしょうが
「ストーリーとして、それなりに最低限のカタチになっている」
とも思われたはずです。

そうですよね?

そして、そのChatGPTの回答は世界にひとつしかないものなのです。

勘のよい方は、もうお分かりですよね。
これを小説のアイデアにいただきましょう!という話です

さきほどの、なんちゃって蜘蛛の糸など、登場人物や時代(もしくは世界)などの設定を変えれば十分にストーリーとして使えるはずです。

ジャンルによっては難しいものもあると思いますが、
「風の谷のナウシカ」みたいなストーリーを書きたいなら
『「風の谷のナウシカ」のストーリーを教えて下さい』と

「東京ラブストーリー」みたいなお話を書きたいなら
『「東京ラブストーリー」のストーリーを教えて下さい』と
ChatGPTに質問して、嘘回答からヒントをもらえば良いのです。


もちろん、いちど質問して質の高い回答が来ない事もあります。
そうでしたら、画面を切り替えるなどしてから、もういちど質問してください。おそらく違う回答が来ます。
試してみましょう。

(2回目)質問:芥川龍之介の小説、蜘蛛の糸のストーリーを教えて下さい

「蜘蛛の糸」は芥川龍之介の短編小説の一つであり、以下にストーリーを要約します。
物語は、主人公である若い画家・犬飼舜平(いぬかいしゅんぺい)が、ある日、自宅の庭で蜘蛛の巣を見つけるところから始まります。舜平はその美しさに魅了され、自分の画集にその蜘蛛の巣を描こうと決意します。
舜平は巣を描くために何度も庭に足を運びますが、蜘蛛は彼の近くに寄ってくることなく、巣の奥に身を隠しています。舜平は蜘蛛を近づけるために巣の周りに蚊取り線香を立てますが、それでも蜘蛛は動かず、舜平は蜘蛛に対してイライラし始めます。
やがて舜平は蜘蛛の糸を引いて巣を描こうとするものの、なかなかうまく描けません。彼はイライラと不満を募らせながらも、巣を描き上げることに執念を燃やします。
しかし、舜平のもとには美しい女性・おひさ(蜘蛛の精霊)が現れ、彼に対して「巣を描くことで蜘蛛を自由にしてしまうことはできないのか」と問いかけます。舜平は自身の欲望や自己中心的な行動に気づき、蜘蛛の命を奪うことをやめるべきだと悟ります。
結局、舜平は蜘蛛の巣を描くことを諦め、自身の欲望を抑える決断をします。彼は自分の無力さや狭量さに苦悩しながらも、蜘蛛の巣の美しさと神秘性を心に留めるのです。

MY PC

1回目とは異なる回答が返ってきました。
文章的におかしいところもありますが、物語のヒント・アイデアをえるには大きな題材になりうると思います。

私はこういった、ChatGTP作の嘘ストーリーを数多くため込んでおります。

このような、ChatGTPに作ってもらった物語を数多く保管して読んでいると、様々なパーツが組み合わさり、創作意欲が大いに刺激されるのではないでしょうか?

3 「〇〇のような物語」を書きたい!という思い


私自身の話になります
新海誠監督のアニメ映画「言の葉の庭」という作品を、1回目は何も考えずに見て半泣きになりました。
しかしその後、心にかなり大きなモヤモヤが残りました

(「言の葉の庭」を知らない方の為に説明しますと、雨の日限定で会うことになる高校生の男・秋月と20代の女性・雪野の、心の交流のお話です)

そのため小説版を見たりアニメを見返したりして、モヤモヤの解明に努めました。
このモヤモヤの正体は無事に解明されましたが、私自身も「小説・モヤモヤしない言の葉の庭」を作りたいと思い始めました。

ただ、完璧パクリの物語は作りたくない。
あくまで「言の葉の庭」みたいなテイストをもった(かつモヤモヤしない)作品を作りたい。

そこで、このChatGPTの噓回答を利用して、アイデアやヒントを得ることにしたのです。

質問・新海誠監督の「言の葉の庭」のストーリーを教えて下さい

物語は、雨の降りしきる東京の街を舞台に展開します。主人公である高校生の男子・谷崎一郎は、学校をサボって靴の修理をするために雨宿りする公園の温室へとやってきます。
そこで彼は、同じく雨宿りをしていた一人の女性・西宮硝子と出会います。硝子は一瞬で傘を作り上げる巧みな技術を持つ不思議な少女で、彼女の美しい姿に谷崎は魅了されます。
二人は次第に交流を深めていく中で、お互いの心の内を語り合います。谷崎は将来の夢に迷いを抱え、硝子は秘密を抱えていることを明かします。彼らはお互いに助け合いながら、自分自身と向き合うきっかけを見つけていきます。
物語は、谷崎と硝子の友情や成長を中心に進行しますが、同時に谷崎の心には別の女性・森友美への思いも揺れ動いています。彼は友美との関係に葛藤しながらも、硝子との絆を大切にしようと奮闘します。


はい、案の定、のうのうと嘘回答を述べてきました。
主人公とヒロインの名前もストーリーも大嘘です。
(なので、このアイデアを借用しても問題ないのです)


しかし、文章を読んでみますと、それとなく本当の話の内容に似た部分もあり、インスピレーションを刺激されますね。

では、chatGPTに(現在のチャットをクリアした上で)もう一度同じ質問をぶつけます。

(2回目)質問・新海誠監督の「言の葉の庭」のストーリーを教えて下さい


物語は、高校生の男子である森田将と、大人の女性である雨宮聖司が出会ったことから始まります。将は学校をサボって雨宮がよく訪れる公園に通い、そこで彼女との出会いを楽しんでいました。
雨宮は毎日、昼休みに公園の一角で弁当を食べながら一人で時間を過ごしていました。彼女は実は家庭の事情から、夫とは別居状態であり、離婚を考えていました。将は彼女の話を聞き、なぜ彼女がいつも同じ場所で弁当を食べるのかを不思議に思っていました。
ある日、将は雨宮が弁当の包み紙に詩を書いているのを目撃します。彼女が書く詩は、さまざまな人々の心の叫びや願いを代弁したものでした。将はその詩に惹かれ、雨宮に詩を教えてもらうことを頼みます。
将は雨宮の指導のもと、詩の書き方を学びながら自分自身の感情や思いを詩に綴っていきます。二人は公園での詩のセッションを通じて、お互いに心を通わせるようになっていきます。
しかし、将は学校でのトラブルや将来への不安、友人との関係の葛藤など、様々な問題に直面します。そんな中、将は自分の心の中にある迷いや葛藤を詩に綴ることで、少しずつ前に進む勇気を持つようになります。
物語は、将と雨宮の交流や成長の過程を通じて、言葉や詩が人々の心をつなぐ力を描きます。彼らは自分自身の言葉を見つけ、自分の思いや願いを表現することで、内面の成長や癒しを得ていきます。

なるほどまたしても、のうのうと嘘回答をしてくれました。

しかし、この提出される嘘回答は物語づくりのヒントやインスピレーションをおおいに刺激するストーリーだと思います。

このようにして、質問を繰り返していきますと5~10回目までは、ある程度の質の高い回答をしてくれます。

私の場合は、その回答文ストーリーを10個ほどWordにコピペし、印刷して読むことで大いに物語づくりのヒントにできました。


【おまけ】創作のヒントにどうぞ。米津玄師の『Lemon』


私自身、小説のネタを考える時、歌の歌詞からヒントやインスピレーションを得ることがあります。
ChatGTPに歌詞を提供してもらい、そこから何かを思いつくことも。

以下はおまけです。このように今回のテクニックを使っています。
以下の『Lemon』の嘘歌詞から、恋愛小説を書きたい人は何かヒントが得られるかもしれませんね。

質問・米津玄師の「Lemon」の歌詞を教えて下さい

「Lemon」は、日本のシンガーソングライターである米津玄師(よねづ けんし)によって歌われた楽曲です。以下に「Lemon」の歌詞をお伝えします。
[Verse 1] 夢ならばどれほどよかったでしょう 未だにあなたのことを夢にみる 忘れた物を取りに帰るように 古びた思い出の埃を払う
[Pre-Chorus] 戻らない幸せがあることを 最後にあなたが教えてくれた 言えずに隠してた昏い過去も あなたがいなきゃ伝わらないもの

[Chorus] この夜が明けてしまう前に ただ名前を呼んで ただ風に吹かれて もう一度だけ逢いたくて あの日の悲しみさえ そのすべてを愛してた あなたとともに消えてゆく

[Verse 2] 夢ならばどれほどよかったでしょう 未だにあなたのことを夢にみる 忘れた物を取りに帰るように 古びた思い出の埃を払う
[Pre-Chorus] 戻らない幸せがあることを 最後にあなたが教えてくれた 言えずに隠してた昏い過去も あなたがいなきゃ伝わらないもの

[Chorus] この夜が明けてしまう前に ただ名前を呼んで ただ風に吹かれて もう一度だけ逢いたくて あの日の悲しみさえ そのすべてを愛してた あなたとともに消えてゆく
[Bridge] あの日の悲しみさえ そのすべてを愛してた あなたとともに消えてゆく

[Chorus] この夜が明けてしまう前に ただ名前を呼んで ただ風に吹かれて もう一度だけ逢いたくて あの日の悲しみさえ そのすべてを愛してた あなたとともに消えてゆく

以上が「Lemon」の歌詞です。お楽しみいただければ幸いです。

歌詞中の以下の部分など、短編小説のストーリーの骨子部分ではないでしょうか?

『 この夜が明けてしまう前に/ただ名前を呼んで/ただ風に吹かれて/もう一度だけ逢いたくて
あの日の悲しみさえ/そのすべてを愛してた/あなたとともに消えてゆく』

→夜明けとともに私は部屋を出ていきます。あなたが目を覚ます前に。あの日の悲しみも、すべてここに残して。
優しかったころの昔の貴方と、もう一度だけ話をしたかった。

さてさて、ふたりの間には何があったの?
みたいな感じで、お話ができるのではないかと思います。

注意点


この手法は、ある程度メジャーな物語でしたら、大いに使えます。
ただ、メジャーでない物語はChatGPTにデータが無いと答えます。ここは、今日調べて知りました、すみません。

また、(ニセの)ストーリーではなく「この物語はどうたらこうたら」と大まかな概要で答えを出してくることもあり、その際は質問の仕方に工夫が必要になってきます。
以下を参考にしてください。

× ハリーポッターと賢者の石のストーリーを教えて下さい
 →物語の概要を回答してきます

〇 ハリーポッターと賢者の石のあらすじを詳しく教えて下さい
 →嘘ストーリーを回答してきます

まだまだ未完成な方法ですが、上手くいけば大いに創作の助けになると思います。
私みたいに、ストーリーをイチから考えるのが苦手な方や
○○のような物語を書きたい!と思っている方には良いと思っています。

では、一緒に頑張りましょう!


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