ここで紹介する方法は、まだ未完成ですので、かなり掟破りな方法かもしれません。
ですが、あなたの想像力・創造力に大きな力を与える一手になると私は確信しています。
かくいう私も、この裏技を使って出したアイデアで、短編小説をひとつ書き上げました。
「まあ、未完成でもいいよ、見てあげるよ!」という心優しいかたは、どうかお付き合いください
昨今、ChatGTPに
「小説を書いてもらう」
「アイデアを出してもらう」
「小説のプロットを考えてもらう」
このような記事はあちこちで見ます。
しかし、今回紹介する方法はChatGTPの知能ではなく、クセ(みたいなもの)を利用したものになります。
また、一発でアイデアが出ます!みたいなものではなく、それを重ね合わせてオリジナルの創作がつくれますよって話になります。
では、本題へ入っていきましょう!
1 ChatGPTは平気で嘘をつく
あなたも、ご存じだと思いますが、ChatGTPは平気で嘘をつきます。
以下に例を上げましょう。
質問:芥川龍之介の小説、蜘蛛の糸のストーリーを教えて下さい。
おい!おい!嘘をつくんじゃありませんよ!!!
蜘蛛の糸ってお話は
『お釈迦様が地獄にたらした蜘蛛の糸をつたってカンダタという男が(中略)お釈迦様はのんきに散歩をし、極楽でははうんたらかんたら』
・・・・というものだろうが!
すみません、年甲斐もなく激高してしまいました。
もうひとつ質問してみましょうか?
(長いですが読んでみてください。もののけ姫のストーリーをご存じない方に説明しますと、以下の回答文は嘘で答えていると申し上げておきます)
質問・スタジオジブリ作品「もののけ姫」のストーリーを教えて下さい
2 そのGTPの嘘は嘘であり、本当ではない
このようにChatGPTに物語のストーリーを聞くと、微妙な嘘の返答を返してきます。
これは、小説に限らず「映画」「歌の歌詞」「アニメ」でも同じです。
さて、あなたは先ほどの「蜘蛛の糸」「もののけ姫」の回答を見てどう思われましたか?
「何、嘘の回答をしてるんだ!使えねえなChatGPT!」
と、思われたことでしょうが
「ストーリーとして、それなりに最低限のカタチになっている」
とも思われたはずです。
そうですよね?
そして、そのChatGPTの回答は世界にひとつしかないものなのです。
勘のよい方は、もうお分かりですよね。
これを小説のアイデアにいただきましょう!という話です。
さきほどの、なんちゃって蜘蛛の糸など、登場人物や時代(もしくは世界)などの設定を変えれば十分にストーリーとして使えるはずです。
ジャンルによっては難しいものもあると思いますが、
「風の谷のナウシカ」みたいなストーリーを書きたいなら
『「風の谷のナウシカ」のストーリーを教えて下さい』と
「東京ラブストーリー」みたいなお話を書きたいなら
『「東京ラブストーリー」のストーリーを教えて下さい』と
ChatGPTに質問して、嘘回答からヒントをもらえば良いのです。
もちろん、いちど質問して質の高い回答が来ない事もあります。
そうでしたら、画面を切り替えるなどしてから、もういちど質問してください。おそらく違う回答が来ます。
試してみましょう。
(2回目)質問:芥川龍之介の小説、蜘蛛の糸のストーリーを教えて下さい
1回目とは異なる回答が返ってきました。
文章的におかしいところもありますが、物語のヒント・アイデアをえるには大きな題材になりうると思います。
私はこういった、ChatGTP作の嘘ストーリーを数多くため込んでおります。
このような、ChatGTPに作ってもらった物語を数多く保管して読んでいると、様々なパーツが組み合わさり、創作意欲が大いに刺激されるのではないでしょうか?
3 「〇〇のような物語」を書きたい!という思い
私自身の話になります
新海誠監督のアニメ映画「言の葉の庭」という作品を、1回目は何も考えずに見て半泣きになりました。
しかしその後、心にかなり大きなモヤモヤが残りました。
(「言の葉の庭」を知らない方の為に説明しますと、雨の日限定で会うことになる高校生の男・秋月と20代の女性・雪野の、心の交流のお話です)
そのため小説版を見たりアニメを見返したりして、モヤモヤの解明に努めました。
このモヤモヤの正体は無事に解明されましたが、私自身も「小説・モヤモヤしない言の葉の庭」を作りたいと思い始めました。
ただ、完璧パクリの物語は作りたくない。
あくまで「言の葉の庭」みたいなテイストをもった(かつモヤモヤしない)作品を作りたい。
そこで、このChatGPTの噓回答を利用して、アイデアやヒントを得ることにしたのです。
質問・新海誠監督の「言の葉の庭」のストーリーを教えて下さい
はい、案の定、のうのうと嘘回答を述べてきました。
主人公とヒロインの名前もストーリーも大嘘です。
(なので、このアイデアを借用しても問題ないのです)
しかし、文章を読んでみますと、それとなく本当の話の内容に似た部分もあり、インスピレーションを刺激されますね。
では、chatGPTに(現在のチャットをクリアした上で)もう一度同じ質問をぶつけます。
(2回目)質問・新海誠監督の「言の葉の庭」のストーリーを教えて下さい
なるほどまたしても、のうのうと嘘回答をしてくれました。
しかし、この提出される嘘回答は物語づくりのヒントやインスピレーションをおおいに刺激するストーリーだと思います。
このようにして、質問を繰り返していきますと5~10回目までは、ある程度の質の高い回答をしてくれます。
私の場合は、その回答文ストーリーを10個ほどWordにコピペし、印刷して読むことで大いに物語づくりのヒントにできました。
【おまけ】創作のヒントにどうぞ。米津玄師の『Lemon』
私自身、小説のネタを考える時、歌の歌詞からヒントやインスピレーションを得ることがあります。
ChatGTPに歌詞を提供してもらい、そこから何かを思いつくことも。
以下はおまけです。このように今回のテクニックを使っています。
以下の『Lemon』の嘘歌詞から、恋愛小説を書きたい人は何かヒントが得られるかもしれませんね。
質問・米津玄師の「Lemon」の歌詞を教えて下さい
歌詞中の以下の部分など、短編小説のストーリーの骨子部分ではないでしょうか?
『 この夜が明けてしまう前に/ただ名前を呼んで/ただ風に吹かれて/もう一度だけ逢いたくて
あの日の悲しみさえ/そのすべてを愛してた/あなたとともに消えてゆく』
→夜明けとともに私は部屋を出ていきます。あなたが目を覚ます前に。あの日の悲しみも、すべてここに残して。
優しかったころの昔の貴方と、もう一度だけ話をしたかった。
さてさて、ふたりの間には何があったの?
みたいな感じで、お話ができるのではないかと思います。
注意点
この手法は、ある程度メジャーな物語でしたら、大いに使えます。
ただ、メジャーでない物語はChatGPTにデータが無いと答えます。ここは、今日調べて知りました、すみません。
また、(ニセの)ストーリーではなく「この物語はどうたらこうたら」と大まかな概要で答えを出してくることもあり、その際は質問の仕方に工夫が必要になってきます。
以下を参考にしてください。
× ハリーポッターと賢者の石のストーリーを教えて下さい
→物語の概要を回答してきます
〇 ハリーポッターと賢者の石のあらすじを詳しく教えて下さい
→嘘ストーリーを回答してきます
まだまだ未完成な方法ですが、上手くいけば大いに創作の助けになると思います。
私みたいに、ストーリーをイチから考えるのが苦手な方や
○○のような物語を書きたい!と思っている方には良いと思っています。
では、一緒に頑張りましょう!