社会人と学生、流れる時間の違い
「夜分遅くに失礼します」。夜の9時だったろうか、大学3年の夏、当時就活でお世話になっていた社会人のパイセンにお悩み相談のライン(LINE)をした。
相談内容はインターンシップだったかなんだったか、今では忘れてしまったけれど。一時の感情に身を任せたようなくだらない内容。
先輩は「今日は疲れているから」と相談をピシャリ。自分は当時なんて薄情なんだろうと本気で思っていた。
同じ立場になって思う。1日の起きている時間が良くて7割近くが仕事で、残り3割がプライベートのマスコミの仕事。
帰ったら当然ヘトヘト。それなのに時間構わず連絡がくる。「暇な大学生ってなんて良い身分なんだ」。同じ立場なら心の底から思うのだろう。
1日のわずかなプライベートを無償で学生に使うことは本当に凄い。いまの自分にそんな余裕はないし人徳もなければ技術もないので、比較はしないが尊敬する。
7月に京都に行った時に会ったまだ学生の部活の後輩たち。どこか根本的に時間に対する価値観が違う感じがした。
「社会人になったら~」とか講釈垂れるつもりはないし、なんならバイトで10万円稼いでることが凄いって思う。
何気ない会話で伝わるのは、大学の講義に行かないで寝る。学食で駄弁る。2時間部活の練習に充てる。どれも今はとても贅沢に感じてしまうこと。
きっと贅沢に感じない位楽な職場やプライベートの時間をとれる仕事があるとは思う。自分は自分の好きなことを仕事にした訳だから当然だとも納得できる。
ただ流れる時間の速さが違う。1日の疲れ方が違う。パソコンに向き合う時間が違う。知らない人に会う時間がある。何もかも新鮮で余裕がなくて、流れる時間の速さは学生時代の1.5倍速。
今はお盆休み、時間に余裕がある。さて、贅沢な「暇」をどう使おうか。悩みどころだ。
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