【日記】大寒波とトルコ
近頃、ふとしたときに冬を実感する。
とにかく寒い。
道ゆく先々にある落ち葉や、色とりどりのマフラーを纏う人々。
その中に黄色のマフラーを纏った半袖短パンの少年もいたな。
地元でもなぜか1人はいたが、彼らが半袖短パンなのは、冬の暖房費のために、服の生地を親に売られてしまったのだという説を強く推す。
なぜマフラーは暖房費にしなかったのだろうかと疑問に残るが、首には血管集まってるもんね。情けをかけられたんでしょ。
良い親じゃん。
てか寒いのか暑いのかどっちかにしろ。
対して私は、全身モコモコのセーターと厚みのある上着を着て、中にはヒートテックを上下に纏っていた。寒さはどこで感じたのだろうな。
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冬といえば鍋だが、私はモツ鍋が好きだ。
グツグツと煮える動物の内臓。
そこに緑の、匂いが強い細長い葉っぱを加えて、腐った豆じゃないのに腐ったって呼ばれてる可哀想な白いヤツを煮込む。
そして、目に入れると痛い赤い野菜と、吸血鬼を殺すやべー形した肌色の、強壮がつくヤツを添えて完成する。
かっこよ過ぎてロマンがうずうずしてくる鍋だ。あ、やべ。キャベツを入れ忘れてた。
闇鍋も少年心が疼くよね、やりたいやつはオレん家に来い。
そんなスタンスでいるのだが、あまりにも部屋が汚いので人が呼べない。
年末だし大掃除をすることにした。
片付けるも出るわ出るわの埃と髪の毛の嵐。
住み始めてから一年も経ってないぞ。どうなってんだ抜け毛。
そこで気づいた。寒波を感じていたのは薄くなっていた頭だったと。
パパ上の頭皮は、リアップX5を塗布し、クシで梳かすという行為を毎朝30分かけ、いまだに荒野にはならず、ハイジの住むスイスの原っぱぐらいに保たれている。
私はめんどくさがり屋のためルーティンが続かないため、そうはいかない。
いつかあったかい国でリゾートバイトをして、お金を貯め、トルコに行って髪を生やすぞ。
そう心に決め、今日も寒過ぎる頭にヘアオイルを塗り、量ではなく、髪質を維持していく。