面談をする上で心がけていること

面談というのは面会して直接対話することである。

面談には2種類あり、定期的に行われるものと緊急的に行われるものがある。
定期的に行われるものとしては、人事面談が挙げられる。次年度どのような仕事をしたいか、もしくはしたくないかなどなど。
緊急的に行われるものは、何か解決しなければいけない問題が生じて、報告を通じてその解決の糸口を探るというものである。

職業柄、上司、先生という立場で面談と呼ばれるものをすることが多い。
今回の記事では、「私が部下や生徒などの相談者からその人自身の相談を受けている面談」のその際に気を付けていることを挙げてみた。

1.相手の話を引き出すように努める
2.わたしはあなたの味方であるということを言葉や姿勢で伝える
3.答えはたいてい上役の私の中ではなく、問題を抱えている相談者の中に既にあることが多い

以下にこれらがポイントになる理由を示す。
まず、立場のある人に対して話をするというのはとてもハードルが高い。
それでも何かしら問題解決に向かわなければならない時、上役への不安、問題に対する不安、さまざまな不安を少しずつ取り除く必要がある。
たいていの場合、こちらが何かを提案することで不安が払拭できるのではなく、相談者が問題を外に出すことにより不安が逓減していくのである。
従って上役は相手が話しやすい雰囲気をつくりだし、まず面談をする際に相手が話をしやすいように努めることが必要である。

確認であるが今回は解決しなければならない問題が含まれている面談であるということを想定している。
その解決策は相談者本人が持っていないこともあるが「既に答えは持っているが不安なのでこれで合っているだろうか」という気持ちを持っていることもある。
その時に「解決策は…」なんてアドバイスをしても「この上司(先生)は話を聞いてくれないんだ」となり相談相手になりにくくなってしまう。
例えば「あなた自身はどのように解決したいですか」という投げかけをすることにより、答えを引き出し、それが正当な解決策であれば「それで良いと思います」と根拠とともに返答する。
そうでなければ「理由を明示」(ここが大事!)した上で解決策の変更を「提案」する。
解決策の変更を押し付けてはいけない!
今回は問題を解決するのは本人であるということが前提なので、どんな結論でも受け入れるのは本人である。
あくまでも本人の中での解決を促すのが、相談を受ける側の役目であろう。
以上が面談の際のポイントの論拠である。

相談者が「どうしたら良いだろうか」と困っている時に伝える言葉の一つに
「人生の主人公はあなた自身である」
ということがある。
困っていて前に進まなくなってしまった時に、その歩みを進めるのは相談者自身。
所詮相談を受けている私はその方の背中を押すことしかできないのである。
でも後ろから支えてるから、前に進んでみようぜと言えるのは相談を受けている私しかいないのである。
いつでも困った時に安心してもらえるそんな存在に私はなりたいし、この文章を通じて人を支えられる存在を一人でも多く増やしたい。

そんな土曜の夕方。

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