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高校教員が論文博士を取得した話  紙と鉛筆だけで数学はできない

私は博士号を40歳の時に取得しました。
博士(理学)というものです。
通常大学院博士課程に通い博士号を取得すると「甲」から始まる学位授与番号が与えられます。
しかし私の学位授与番号は「乙」から始まります。
私は多くの博士号取得者とは違う方法=論文を書き審査を受けて合格することで取得するという方法で博士号を取得したからです。数学で論文博士を取るというのは相当レアな経験をしたようです。あくまでも博士号取得「方法」がレアというだけですが。

生まれも育ちも北海道。大学院修士課程在籍中の研究を33歳で再開し、北海道の私立高校の数学教員をしながら論文を書き続けることで論文博士を取得することができました。大変でしたねと言われますが、自分ではあまり苦労をしたという実感がありません。7年間の少しずつの積み重ねの結実だからだと振り返って思います。時間をかけられたからこそ、集中してすごく頑張った!という実感がないと言ったところです。

論文博士取得に向けて頑張ってもらったのは、師匠、兄弟子、家族や職場など私に関わるたくさんの方々で、周りの理解や協力なしでは成し得ない話でした。大学院時代の師匠は私の博士取得の前に逝去してしまいますが、名古屋の大学にいる指導教官との縁があり、最後まで指導してくださりました。たくさんの縁や支えがあったからこそ取得できた、言ってしまえば「皆んなで勝ち取った論文博士」です。

数学の学び直しをされている方や、社会人大学院生の方、統計やデータサイエンスの勉強や資格取得をめざしている方など、社会人をしながら勉強をしている二刀流の皆さんがたくさんいることをTwitterで知りました。いつも私は皆さんから刺激を受けて自分も頑張らないとって勇気づけられています。だから今度は、私のレアな経験が皆さんの刺激に少しでもなれたらと思い、これまでのことをまとめてみようと一念発揮したところです。


最初なので概略について書きましたが、それぞれのシーンについて今後回顧したいと考えています。いつ何の話を書くかは全く決めていません。次があるかどうかすらわかりませんが、更新した際には読んでいただけたら幸いです。

続きを以下に更新していきます。


子どもの頃から作文が苦手で、読みづらい部分があるかもしれません。そこはご容赦ください。


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