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エッセイ「あ~あ、マイナーなアメフト」

    私は、アメリカンフットボールをこよなく愛している。大学時代にアメフト部でプレイしていたこともあり、ときどき周囲に話を振るのだが、これがどうもいけない。
    「ラグビーしてはったんですか?」。(ちゃうちゃう、アメフトや)。「スクラム組むやつでっしゃろ?」。(それはラグビーや)。心の中で突っ込みを入れるものの、やっぱりアメフトの認知度は極度に低いのだ。
    だいたい、ラグビーとアメフトってルールも違うし、まったく別物のスポーツ。ボールが楕円形という共通点はあるが、サイズはアメフトのボールが二回りは小さい。
    アメフト経験者なら一目瞭然だが、興味のない人には違いが判らないらしい。特に女性は100パーセントと言っていいほど、ラグビーと間違える(笑)。
    では、どうしたらアメフトがメジャースポーツになれるか?近道は日本人初のNFLプレイヤーを誕生させることだ。
    NFLとは、アメリカのプロフットボールリーグのことで、人気は米国内随一。NBA(プロバスケットボールリーグ)やМLB(プロ野球リーグ)を凌ぐ、全米注目のスポーツがアメフトなのだ。
    МLBは、大谷翔平に代表されるように日本人プレイヤーが軒並み活躍しており、日本でも注目度は高い。またNBAも八村塁などの選手がバリバリ働いており、日本の多くのマスメディアも取り上げている。
    NFLはどうかと言うと、レベルがずば抜けており、これまで日本人の挑戦者も居たが、高い壁にはねのけられている。
    日本では、大学、社会人チームはある程度盛んだが、中学・高校段階ではアメフト部自体がほとんど存在しない。アスリートは野球やラグビーに流れ、人材が確保できないのも、NFL入りを遅らせているのだと思う。
    日本人の体格に照らせば、ワイドレシーバー辺りがNFLの登竜門と言えそうだが、果たしてどうか。
    いつになったら、アメフトがマイナースポーツから脱してくれるのか。ラグビーと間違えられない日が来るのか。

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