一人っ子唯一の使命

自分は一人っ子だ。そして従兄弟もいない。一人っ子であり一人孫でもある。そうなると親も祖父母も自然と自分のことを可愛がってくれた。そのおかげで今までいろんな恩恵を受けることができた。おもちゃとか欲しいものはそれなりに買って貰えたし今も奨学金借りずに大学に通えて一人暮らしまでさせてもらっている。本当にありがたい。


兄弟が欲しかったかと親に聞かれたことがあるが、正直思ったことは1度もない。決して広くない実家にもう1人いたらスペース的に厳しいだろう。一人っ子にした判断は親の名采配だと思っている。あとは自分の性格が一人っ子に向いていたからなのもあると思う。一人っ子に向いてる性格って何だよとなると思うが、自分的には寂しがり屋じゃないかどうかだと思う。自分は一人でいることが昔から全く苦じゃなかった。家での一人での留守番がなんか楽しかったし、親が早く帰って来た時はちょっとがっかりしてぐらいだ。なかなか帰ってこない時はそれはそれで心配になっていたが。


そうして今まで一人っ子として立派?に育ってこれたが将来自分が家庭を築ける気がしない。そもそも人を好きになるということがよく分からないうえに、一人暮らしに想像以上に快適なのだ。自由気ままに誰にも一切の気を使わずに過ごせる空間が心地いい。だから親に孫の顔を見せることはもう諦めている。これに関しては少し申し訳ない気持ちもあるが、一人っ子だからこうなるのも想像できたよね?とも思っている。


さっき一人暮らしが快適だと言ったけど、本当に一人になった時も変わらず快適なのかな。自分にとって本当に一人になるというのはいわば祖父母や親が死んだ時のことだ。そうなった時も今と同じように楽しめるのかな。今自分が楽しめているのは親の元にいつでも帰れるというのがあるからなのかとも思う。何かあったときに心もカラダも帰れる場所があるというのはすごく大きいことだと感じる。



特に生きてる意味とかないと思ってるし成し遂げたい夢もないが、せめて家族が全員亡くなるまでは生きようと思っている。全員も見送ってから自分も死ぬ。これが自分の使命だと思う。未来はどうなるか分かんないしもし新しい家族が出来ていたら話は別だけど、今のところはそうだろうと思っている。

これからどれだけ落ちぶれようが惨めな思いをしても家族から貰った沢山の思いは消えない。誰にも奪えないものを家族から貰った。だからそれだけでも生きていける。○○家のラス1になるまで生きる。当面それだけが人生の目標だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?