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「CD」の良いところを書いてみました

 この記事を読んでくれているあなたは、少なからずCDへの興味がある方だと思います。

 そんなあなたは、最近CDショップが減ったり、アーティストさんがCDを出さなくなったり、ネガティブなニュースも増えて少し寂しい思いをしてはいないでしょうか?

 たまにですが、私もそう感じることがあります。最近は「CDはもう時代遅れ」という風潮もあり、なかなか好きを公言しにくくもなりました。

 でも大丈夫です。この記事では「CDの良いところ」にフォーカスを当て、今後CDが生き残る未来の話もします。楽しく音楽メディアについて書きますので、良かったら読んでいってください。

 まず、結論を言えば、今は音楽を聴く人にとってとてもいい時代だと思います。

 なぜなら「選べる」時代だからです。

 現代の音楽を手にする手段は主に以下4つがメインかと思われます。

 ・レコード
→専用のレコードプレイヤーで再生。

 ・CD
→CDプレイヤーで聴いたり、PCやウォークマンにも取り込み可能。

 ・配信ダウンロード
→iTunes、moraなどで曲を購入。

 ・サブスクリプション
→Apple Music、Spotifyなどで月額1000円前後。日本のみならず、海外の楽曲まで聴き放題。


 サブスクやYouTubeでは音楽を無料で聴けることもありますし、CDもレコードも日本ではまだ買えます。ダウンロード購入もできますしカセットテープで新作を出すアーティストさんもいます。

 みんな好きな聴き方を選べる時代です。なので、あえて「CDは時代遅れ」と言う必要はないですし、それぞれの楽しみ方で問題ありません。どれかがなくなれば、困る人がいるでしょう。

 最近の世の中はカテゴライズが多い気がしています。「CD派」とか「サブスク派」みたいなのがあります。

 ここで重要なのは、


 サブスクで音楽を聴く人=CDを買わない人



 サブスクを使わない人=サブスクを知らない人


 
 レコードを買う人=こだわりの強い人

 など、そういうわけではないということです。サブスクで視聴してCDで買う人もいるでしょうし、そもそもスマホで音楽を聴きたくないという人もいます。レコードも気軽に楽しむ方も増えています。

 外ではサブスク、家ではレコード

 CDを購入、聴くのはウォークマン

 さっと聴くならサブスク、じっくりならCD

 色々な組み合わせがあります。家庭環境によっても違います。なので、人それぞれ何通りもの楽しみ方があります。

 ただし、時代がサブスクに移行しているのは事実です。その理由として2つ考えました。

 ・日本人全員が音楽にすごく興味があるわけではない

 ・若い世代の方は、元々サブスクで聴く環境にある可能性が高い


 まず、日本人全員にとって音楽はマストではありません。毎日聴く人もいれば、テレビやラジオで流れる曲だけ聴く人もいます。そこまで音楽にこだわりのない人からすれば、YouTubeで聴きたいときだけ聴くという人もいます。

 かつては聴く手段が「レコードしかなかった」「CDしかなかった」という時代もありました。今はそれらのプレーヤーがない家庭も多いと聞きます。そうなれば自然と音楽を聴く手段はサブスクが第一候補になるでしょう。

 ウォークマンやiPodに曲を入れて聴く選択肢もあります。しかし、CDに馴染んだ世代の人には、パソコンに取り込んだ曲のデータが多くあるかもしれませんが、初めて利用する人が0から音源を集めるのはお金がかかります。

 なので、今は一番気軽に安く音楽を聴けるサブスクがメインになるのは普通のことかと思います。1枚3000円のアルバムが月額1000円ほどで何枚でも聴き放題ですから、聴くだけならそちらが選ばれるのはおかしくありません。

 

 さて、ここで気になるのは、そんなにサブスクが良いなら「CDはいずれなくなるのか?」という話。結論を言えば、しばらくはなくならないと思います。あくまでしばらくはです。理由はまだ日本では需要があるからです。

 よく海外ではもうストリーミングに切り替わっていると言いますが、CDは物であり、サブスクは月額制のサービスです。全く違う個性なので共存して大丈夫でしょう。ここで本題のCDの良いところをいくつか書いてみます。

 CDの良いところ

 ・紙の歌詞を読みながら聴ける
 ・コンパクトなので気軽にプレゼントできる
 ・インテリアにもなりコレクションしやすい
 ・高音質で聴ける
 ・PCに取り込む際、WAV、MP3、AACなど自由に音質を選べる
 ・サブスクで配信が停止しても聴ける
 ・サブスクで配信していない曲も聴ける


 CDの最大のメリットは「自由」だと思います。サブスクは自由に見えて実は主導権は配信会社なんです。アーティストさんが音源を引き上げればもうそのサブスクで曲は聴けません。レコード会社の契約問題などで曲が配信停止になることもあります。

 でもCDがあれば、いつでも聴けます。プレイヤーでも、スマホでも、PCでも、USBでも。CD-Rに焼いたり、MDやカセットテープに録音するのも自由なんです。

 だからどっちがいいではないし比べるものじゃないと感じます。自分がどちらに合うか、両方使うのもありです。

 「最近もうCDなんて聴いてる人いないですよね?」そんな意見もあります。でも、そんな言い方したらCDを好きな人が傷つきますよね。自分が好きなメディアを否定されたら悲しい気持ちになります。今後はむしろSNS疲れなど、スマホから離れる時代が来るかもしれません。なので、否定意見はあまり気にしなくて良いかと思います。

 それに、CDを買う人が聴く目的だけで買ってはいないと感じます。

 PCに取り込む人、プレゼントする人、特典のグッズやDVDがほしい人。

 CDはファンアイテムとして生きていくのもありだと思います。ライブグッズなどは二次流通も大変ですが、CDは売買する地盤があります。韓国のCDはパッケージで楽しませる作品も多いです。

 レコードも一時期はインテリアとして見られたこともありました。プレーヤーはないけれど、おしゃれなカフェに飾ってあったり。でも今は再生メディアとしての価値が再び出てきました。カセットもおしゃれアイテムとして見る人もいます。

 大事なのはその存在を絶やさないこと。完全になくなってしまえば復活できません。

 それに、CDの再ブームもあるかもしれません。レコードのリバイバルに火をつけた理由のひとつに、安価なレコードプレーヤーの登場もあると言われます。

 たとえば、見た目が木製でお洒落、カセットやラジオも聴けるコンパクトなCDプレーヤーが3000円ほどで発売したら、家にあるCDを久々に聴いてみたくなる人も多いかもしれません。愛された地盤があるので、ビジネスとしてもまだまだ未来は明るいです。

 最近では小沢健二さんが『犬は吠えるがキャラバンは進む』のリマスター盤を「なんか合わない気がして」と配信解禁をしませんでした。山下達郎さんはインタビューでサブスク解禁を否定したり、CDをあえて予約するCMを作りました。それがCDへの愛着かと言えば厳密には違うのでしょうけど、様々な考え方があっていいというのは広まっているのではないでしょうか?

 
 逆に、もしCDがなくなるなら、それはその進化系が出たときでしょう。CDはレコードの進化系ではありませんでした。音質も再生方法も全く違うものだったからです。

 CDの進化系はサブスクではありません。CDより高音質で持ち運びも便利で保存性に優れている。そんなメディアが登場すればCDの役目は終わるかもしれません。

 今サブスクに夢中になっている人が、20年後には全く違う媒体で音楽を聴いている可能性もあります。サブスクという概念すらなくなっている可能性もありますね。CDがなくなってるかもしれないですし、みんながまたカセットで音楽を聴く時代が来ているかもしれません。音楽は全て無料な可能性もありますし、逆もありえます。

 未来は必ず変わるので、今が完成形だと思わずに、「今は~が人気」という捉え方が争いを生まず幸せな気がします。

 サブスクを使ったことがない人は使ってみる。
CDやレコードを手にしたことがない人は、どんなメディアなのか調べてみる。そうやって沢山のものに興味を持てば、考え方の多様性にも繋がります。良いところを見つける癖もつきます。


 最後に、先ほど「最近はカテゴライズが多い」と書きましたが、実は世の中の人は音楽メディアに対して、そんなに堅苦しく考えてないと思います。CDもサブスクもちゃんと市民権を得てるので、気軽に楽しんで何も問題ありません。

 誰かにとって大切な思い出であるならば、私はそれを大切にしてほしいと思います。
 


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