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リーダーの自己概念から見たリーダーシップ研究の動向

vol.0015

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▶︎目的、RQ(リサーチクエッション)
リーダーの自己概念のありようがリーダーとしての行動にどう影響するかについて検討した研究を展望すること

▶︎自己概念の多水準モデル
Sedikides & Brewer(2001)
自己概念は個人的自己概念、関係的自己概念、集合的自己概念の3側面で捉えることができる。多水準自己概念尺度(The level of self-consept scale:LSCS)は、Johnson,Selenta,&Load(2006)によって作成された。

組織に対して機能的なリーダーシップを発揮しているリーダーは、彼ら自身の自己概念を関係的水準や集合的水準で捉えている。

▶︎リーダーの自己複雑性とリーダーシップ
自己複雑性(self-complexity)とは、”自己についての知識を認知的にまとめるために使用される観点(aspect)の一人、それらの観点が総合に関連している程度”(Linvill,1985,P.97)と定義される。自己複雑性は自己知識の精緻化の程度と言うことができる。

▶︎リーダー自己複雑性とリーダーの意思決定
リーダー自己複雑性は、リーダーの有効性にとって鍵となると思われる。

リーダーが社会的環境に対して適応的な意思決定を行うには、何が必要なのだろうか。リーダー自己複雑性が高まるほど、リーダーが行う意思決定は状況に適合的になり、リーダーとしての判断は的確になっていくこと示唆されよう。

▶︎リーダー・アイデンティティとリーダーシップ
”成熟したリーダー”は自己概念が複雑で、かつ複雑な自己概念を構成するコンストラクトが葛藤することなく共存しているに違いない。逆に”自己 対 他者”といった単純な自己概念しか持たないリーダーは、権限の大きさと執行責任の重さが増すにつれて、機能不全をもたらすに違いない。

今日の私の面白Point:自己複雑性
自己複雑性は自分をより深く知っていること、深く自己を学んでいること。
しかも、自己概念を構成するコンストラクトが葛藤せずに共存している。
素晴らしい!これはリーダーとしてと言うより人としての成熟じゃないか⁈

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