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#7 サイボウズ経営者が覚悟を決めた転機
ー INTRODUCTION ー
【Finding the GOOD presented by 鎌倉投信】
2024年5月マンスリーゲスト サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久さんに逢いに行ってきました。
4週にかけて、インタビューの様子を公開します。
▼聴く「Finding the GOOD」番組公式Podcast
これまでの放送はこちらでチェックを!
▼観る「Finding the GOOD」番組公式Instagram
観て楽しみたい方はこちらをチェック!
https://www.instagram.com/ftg_gallery/
ー PROLOGUE ー
今回はサイボウズ株式会社が本社を構える東京日本橋タワーに伺いました。
歴史情緒と近代的な街並みが融合する粋な街、日本橋から、国内にとどまらず、世界に向けて、挑戦を続けるサイボウズ株式会社。
スピード感のある成長を生み出し続けられるのはなぜなのか。どんな理念を掲げ、社会にどんなインパクトを生み出しているのか。
これからの社会にとって本当に必要とされる「いい会社」を厳選し投資する、鎌倉投信も大注目しているサイボウズ株式会社。今月はサイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久さんの価値観を紐解いていきます。
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▼インタビュー[#5 サイボウズが成長を続ける理由]を聴く!番組Podcastはこちらから
▼インタビュー[#6 チームワークを高める「理想への共感」とは]を聴く!番組Podcastはこちらから
ー INTERVIEW ー
今日は日本橋にある本社に伺っています。広いフロアに、たくさんの部屋が設けられていて、対話がたくさん生まれそうな空間となっていますが、こういった環境整備もかなり意識されているのでしょうか。
はい。人が集まって話をするための仕掛けや、多様な人たちが出会って話す場を、このオフィスにも、グループウェア上にも、たくさんつくっています。大事にしていることは、それらが「オープンであること」です。例えば、私と営業部長が閉じこもった部屋の中で話していても、誰にも聞こえません。むしろ、それがオープンになり、周りの人も聞くことができる環境だったら、一緒に会話に参加してもらうことができます。できるだけクローズではなく、オープンに対話する。そうすることで対話の場が広がっていく。そういったチームをつくっていきたいと考えています。
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色々な仕掛けや制度にもチャレンジしていますね。社内制度として、特徴的なものがあれば、ぜひご紹介ください。
働く時間や場所を自由に選べるだけではなく、最近は職種も自分で選ぶことができます。例えば、「入社当初は営業職をやろうと思っていたけれど、技術に興味が出てきたから、技術職に異動したい」という社員がいたとして、本人の意思があり、受け入れ部門の承諾があれば、異動することができます。でも、異動するにもなかなか勇気が要りますよね。不安もあります。そこで、「大人の体験入部」という制度があります。本当にその部門が自分にマッチしているのかどうかを体験入部することで確認することができるわけです。
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ある意味、自分がやりたいことを実現するためのパスは常に用意されています。これは、実は、社員にとって大変なこと。言い訳ができません。「あなたがこの会社で働く上で、もし不幸と感じているならば、それはあなたの責任です。なぜならば、幸せに働くための道はたくさん用意されているのだから」ということになるのです。社員にとっては、ある意味、厳しい制度ともいえるかと思います。
自分の幸せについて真剣に考えさせられる制度でもありますね。
そうですね。新人で入社して、いきなり、同期が副業を始めたり、自分の会社をつくったり、残業をやめたりする。そういった姿を見ていると「自分はこのままでいいのだろうか」と考えさせられます。こういった仕組みも含めて、主体性を引き出すための制度でもあると思います。あなたはどの時間に働きたいですか。どの場所で働きたいですか。どんな仕事がしたいですか。即答できる人は少ないかと思います。ある意味、その悩みこそが、一人ひとりが人生を本当に楽しんで生きるために大事なものだと考えています。
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サイボウズの経営者という立場に立たれるまでの間で、ここがターニングポイントだったなと感じる人生の岐路とはどんなものでしたか。
そうですね。ひとつ挙げるとするならば、創業から8年目に、前社長から私に社長が変わって、そこから2年間は失敗をし尽くしました。本当に、消えてなくなりたいと思うほど、残念な失敗を沢山したことで、腹が据わりました。「自分には才能がない。ならば何ができるだろう。真剣に頑張るしかない。自分の命をかけて、真剣に取り組もう」と。この経験が私のターニングポイントでした。思い出すのも辛いほどの経験でしたが、自分にとっては良い経験だったと思っています。
そんな青野さんが生きていく上で欠かせないものは。
健康には人一倍、気を遣っています。健康でなければ、毎日、真剣に働くことができません。栄養や睡眠を十分にとって、規則正しい生活を心がけていますね。
体調だけでなく、精神的にも健康でいるために、大切にしているルーティンなどはありますか。
毎朝、神様にお祈りをするのですが、この神様が、”チームワークの神様”という、自分が仮想設定した神様なんです。「神様、今日も一日、真剣に、チームワークあふれる社会を創るために頑張ります!」とお祈りするのが、私のルーティンになっています。自分の力だけで世の中が変わるとは思えないんです。大失敗もしましたから。なので、より広くて高い視点で物事を考えられるように、自分よりも高い存在を意識して行動したいと思っています。
私の人生は100年くらいで終わりを迎えると思いますが、チームワーク自体は
ここから何百年何千年と続くわけです。だからこそ、「自分だったらこう判断するけど、”チームワークの神様”だったらどんな判断をするだろう」という視点は持っておきたいですね。
(『#8 サイボウズが100年先にもたらすもの』に続く)
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〜これからの社会に本当に必要な「いい会社」に投資する〜
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