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貯金アプリfinbee(フィンビー)が「ユーザーファースト」にこだわる理由【代表インタビュー・後編】

みなさん、こんにちは!株式会社ネストエッグでブランディングを担当している岸畑です。代表の田村へのインタビュー後編です。finbeeのミッション・ビジョン・バリューやネストエッグの行動指針にも入っている「ユーザー視点」へのこだわりと見据える未来を語ってもらいました!

「金融」と人々のあいだに距離があるのは、ユーザーに寄り添ったサービス設計という思想がなかったから

ーーこれまでのお話を聞くと、「ユーザーファースト」はかなり重視されてますね。その原体験はなにかありますか?

私の最初のキャリアである銀行員時代ですね。「金融」サービスと人々との間に距離感がある(=身近でない)ことに課題があるとお話しましたが、その一因として、金融を提供する側が提供される側の観点でサービスを設計するという考え方に触れることがなかったことが挙げられると感じてます。

銀行の顧客である個人・法人から見たときの使い勝手という観点で開発するプロセスが、結果として商品・サービスの質や利用度合いを大きく左右する要素になるというのは銀行にいるときに感じていました。

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そこからライブドアに転職し、BitCashという決済の会社にいたときは、使ってくれる個人と決済を導入しもらう法人の両方を相手にしていました。この立場になり、「個人のユーザーにとって、どうやったら一番簡単に手に入る方法が確保できるか、どうやったら決済しやすいか」を当たり前に考えるんですよね。

まず立つべきは、提供される側でないとサービスは成立しないと思っています。そのため、自社の行動指針の中でも敢えて最初に「ユーザーファースト」をいれています。

行動指針

▲(株)ネストエッグの行動指針

ーー多くのステークホルダーがいますが、優先的に考えるべきは誰でしょうか?

自社のステークホルダーは、ユーザー、ユーザーに目的を達成するために送客する事業会社、連携金融機関、株主、従業員がいます。finbeeは、ユーザーに使われるサービスになっていないと成立しないビジネスなので、優先すべきは、ユーザーであると考えています。

目指すは、「ユーザーファースト」な金融の機能を生かし、金融以外の業界にユーザーをつないで新しいマーケットを作ること

ーー今後、finbeeやネストエッグでかなえていきたいことは何ですか?

「お金・貨幣」が持つ役割のうち、「価値貯蔵="貯める"」機能を手段として提供し、「交換・決済="支払う"」機能の活用によりユーザーとモノ・コトを繋ぐことによって、金融本来の価値訴求をしていきたいと考えています。

私たちは、ユーザー視点で研ぎ澄ませた金融の機能を生かして、金融以外の業界にユーザーを橋渡しすることで新しいマーケットを作ることを目指しています。

例えば、「6ヵ月後に予算30万円で家族で旅行に行きたい」とします。それを6ヵ月かけてコツコツ自分で貯める方法以外にも、期間中に貯まりそうもなければ半分まで貯めたところで残り半分は銀行から借りて予算を確保するという方法もあり得ます。このように予算=目標を達成するための金融面からのアプローチが1つ。

もう1つは、予算額と時期に応じて旅行会社からお勧めの旅行プランを提案することで、目標であった家族旅行をスムーズかつ確実に実現してもらう。そのためのユーザビリティに考慮した支払い=決済手段の提供や個々の事業会社との効果的な連携を図る、というアプローチになります。

このように、「目的の見える化 → お金を貯める・工面する → 購入・決済する」がfinbee上できちんとワークする仕組みを構築したいと考えています。まだ機能として実装できていないので、新たなパートナーと今後1~2年で取組みます。

この仕組みにより、多くの人の想い、願いを金融・非金融の両面からのアプローチによってかなえることを実現したい。そしてその後の展開としては、構築したfinbeeの仕組みを他の領域、例えば海外などに広げていくということを考えています。日本だけでなく、世界の人々の人生の幸福度向上に貢献していきたいですね。

一緒に働くメンバーとして重視するのは、行動指針の10箇条

ーー 一緒に働きたいメンバーはどのような人ですか?

端的に言えば、行動指針の10箇条(わたしたちが大切にする価値観)ですね。この考え方に、共感できない、共感できることが少ないと、お互いに気持ちよく楽しく働ける関係にはならないと思います。
皆さん、それぞれ前職までの経験の中で感じてきたこと、自分自身で大事にしていることなどをこの10箇条と照らし合わせてどう考えるか、というところですね。

ーー10箇条の中で特に重視しているものはありますか?

優劣は特にありませんが、最近はより「チームプレイ」を重視したいというのは感じています。まだ15名という小所帯なので、全員で1つのチームというイメージをより醸成していきたいですね。

部署や個々の職務を超えて、目指す世界観の実現に向けて1つのチームとして仕事をする、という意識や雰囲気を作りたいと思ってます。そうすることで個々のパフォーマンスがより有機的に機能すると考えています。

あとは、世の中にまだない新しいものを作っているスタートアップだからこそ、一緒に挑戦することにわくわくできる方がいいですね。私の方でも、今後の進むべき方向性を明確に示しながら、全員でチャレンジし続けられるような環境づくりをしていきたいと考えてます。

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*本記事は、Wantedlyで公開したインタビューの転載です

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