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【参加レポ#2】~Pray For Someone~大人から子どもにつなぐ寄付の輪

 台風15号・19号が相次いで日本列島に上陸し、その傷跡と記憶が色濃く残る11月最初の土曜日。私がいつもお野菜や調味料などを買いにお邪魔している自然食品・雑貨販売とカフェを営む「KAMOSU」で、被災地への寄付金を募るチャリティマーケットが開催されると聞き、お邪魔してきました。

売上金の全額を寄付にまわす商品も

 「フィナンシェ話#3」のインタビューでもお話した通り、幼少期の米国での経験から商品を買うと一部が寄付に回るという仕組みには馴染みがあり、普段の買い物でもそういう商品を選ぶことは多いのですが、今回のチャリティマーケットで驚いたのは、売上に対して寄付に回される割合が大きいこと。売上の50~80%を寄付に回すという商品が多く、中には全額が寄付金になるというものまでありました。商品は、ジュエリーと焼菓子を中心に、地元野菜で作られたワンプレートランチやタロット占いなども。また、自分で寄付したい金額を決めて購入するオリジナルスティッカーやリサイクル商品もありました。

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(KAMOSU店主の早田のりこさん)

身近な大人の行動力が子どもの未来を動かす

 今回のチャリティマーケット主催者の一人、ジュエリークリエーターの吉田麻希子さん(caractereというブランドでストーリーのある素敵なジュエリーを展開されています)は、ブランド立ち上げ当初から売上の一部を寄付する取り組みをずっと続けてきたそうです。その活動の輪を広げたいという想いと、台風被災地に少しでも希望が届けられるように自分が今できることを一日でも早く実行したいという想いが重なり、その想いに賛同したKAMOSU店主と一緒になって、思い立ってから僅か2週間で開催に至ったそうです。初めての取り組みに試行錯誤しながら準備を進めたそうですが、その過程で出店に協力したいと申し出てくれる人や、当日飛び入りで子どもたちに絵本の読み聞かせをしてくれる人も。また、被災地の子どもたちに届けるために募っていた未使用の文房具もたくさん集まっていました。

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 当日は、「誰かのために今の私ができることを」とマーケットに訪れた人たちの想いが交わり、とても素敵な空気が流れていました。主催者の吉田さんが「これからを生きる子どもたちの未来を、今をつくる私たちが変えられる世代なのだいうことを色々な人が感じていることがとても心強い」とお話してくれた通り、こうして身近な大人が行動する姿は子どもたちの目にしっかり焼き付いて、彼らの行動につながっていくんだろうなと私自身も強く実感しました。

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(笑顔で活動への想いや今後の展望を語ってくださる吉田麻希子さん)

今後も継続的に、子どもたちを巻き込んで

 チャリティマーケットで集まった支援金は総額46,580円。マーケット開催から約2週間後には、その支援金と集まった文房具、毛布を災害時の緊急支援および復興支援を専門とするチーム藤沢という有志の市民団体に届けたそうです。今後も、Pray For Someoneプロジェクトとして、子どもたちが主体的に関われるような形を模索しながら活動を継続していきたいとのこと。早速12月14日には、子どもたちが商品づくりから販売までに加わるクリスマスチャリティマーケットを計画しているそうです。私も子どもを連れて参加してみようと思っています。
 フィナンシェの会では、「何にお金を使うか?」だけでなく「どうこのお金が使われるのか?」まで、子どもたちがお金を通じた自分の行動が社会に及ぼす影響まで考えられる想像力を育むためのアイディアやきっかけの提供を目指しています。今回のように、「消費」と「寄付」の行方が目に見え、身近に感じられる取り組みはとても勉強になりました。みなさんの周りにもこうしたイベントがあるか、ぜひ探してみてください。

 Pray For Someoneプロジェクトに関する詳しい情報は、以下をクリックするとご覧いただけます。

Pray For Someone Project

11月2日開催のチャリティマーケット専用ページ

(文:ゆかぬかが)

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たくさんの家庭や子どもたちに届けるため、可愛いイラストを使ったお金の紙芝居、海外事例の翻訳など、さまざまなコンテンツを作っていきたいと考えています!