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「自分の力で稼げるようになる株価データぶんせき」その4 利回りのインパクト

世の中の人々の利回りのインパクトの理解は二極化している。

「全く理解していないか」か、「やたらあおられている」か、である。

全く理解していない人の場合

「全く理解していない人」は、銀行の0.0002%よりは、株式投資の2%の方がよさそうだけど、自分のお金にこれでどれだけの差がでるかをよく理解していない。更に、利回り10%とか言われても、そのすごさが分からない。こういう人は絶対にお金を借りてはいけない。

やたらあおられてる人の場合

「やたらあおられている人」は、アインシュタインの話が好きである。

Aさん「あのアインシュタインが人類最大の発明と呼んでるものって何か知ってる?」
Bさん「そりゃー、相対性理論だろう。あの理論がなかったら、サイゼリヤはこの世の中に存在しなかったからな」
Aさん「サイゼリヤ?」
Bさん「知らないの? サイゼリヤの創業者は、相対性理論を用いてイタリアを日本にもってきたんだよ。この話有名だよ。有名、有名」
Aさん「へー、そうだったんだ。すごい人だね」
Bさん「あの人は本当すごい」
Aさん「でも、相対性理論は外れ」
Bさん「じゃあ、あれか、ブラウン運動。もしくは光電効果。どっちかだろ」
Aさん「全部はずれ。この路線でいくと一生当たらないから、答え言っていい?」
Bさん「えっ、まーいいよ」
Aさん「人類最大の発明は、なんと複利です!」
Bさん「あ、そっち系」
Aさん「複利ってすごいんだよ。利回り7%で複利で回すと、10年で2倍になる」
Bさん「それって昔の所得倍増計画と一緒だろ。年率7%で成長すると、10年で2倍になる」
Aさん「そうか、それと一緒なんだね。たった7%で10年で2倍だからね、それほど複利はすごい」

アインシュタインの話が好きな人とその友達

※単利と複利の違いを知りたい人は以下のサイトで実際に数字をいれて、自分でシミュレーションしてみよう。

https://keisan.casio.jp/exec/system/1374655630

また、この「やたらあおられている人」は、複利の右肩上がりのグラフを色々な人にやたらみせられている。

そして結果として、高い利回りの時のバラ色の世界を思考停止的に夢見ている。
「この利回りだったら、月5万円で10年で1億円いくよ!」

それでは、どうしたらいいか?

私がいいと思うのは、自分の頭で理解して、自分で説明できるようになることである。

そのための超強力な武器がある。

それは、「72の法則」

今から500年以上も前に、イタリアの数学者で、「会計の父」と呼ばれるルカさんが出版した本に初めて登場した大変シンプルで便利な法則である。

これは、資産を2倍にするために必要な期間と利回りを求めるために用いる法則である。

72 ÷ 利回り(%)= 資産が2倍になる期間(年)

単純な割り算なんで、これなら小学4年生以上であれば誰でも暗算できる。

例えば、「利回り1%の時に、資産が2倍になる期間は?」と聞かれたら、
「72年!」と即答しよう。

2%では、36年
4%では、18年
8%では、9年
16%では、4.5年

とても簡単である。

逆に、「10年で所得を倍層したい場合、何%必要?」と聞かれたら、逆算して、約7%とこれも暗算できる。

フレミングの左手の法則並みに分かりやすくて、使いやすい。

ぜひこれを頭にいれて、自分で計算して、利回りの違いがどれくらいのインパクトを及ぼすのかを自分の言葉で理解してほしい。

がんばりましょう!

ちなみに、メガバンクの定期預金の利息0.002%の場合、2倍になるのに3万6千年かかる。
3万6千年後の世の中はどうなっているのか? 
そっちの方が気になる……

See you next time! 


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