【未来をみよう⑤】『江戸時代の百姓生活 その2. 一人一人個別教育の寺子屋』
寺子屋は幕府や大名などが上から設置したものではない。
あくまでも村人たちの要求を受けて、下から自主的につくられたものである。
いわゆるボトムアップ・スクール。今でいう、フリー・スクール。
そして義務教育ではないから、行くのは強制ではない。
にもかかわらず、多くの子どもたちが寺子屋に通うようになり、当時の日本の識字率は世界と比較して大変高かった、という記録がある。
この寺子屋がなによりすごいのは、年齢や進度に応じた個別授業が行われていたということである。
つまり一人一人学習内容が異なるということ。
これは先生、すごいですね。
私も大学で教えているが、とてもじゃないが一人一人に違う内容を教えることなんてできない。
こんなすごい寺子屋が江戸時代には、確認できているだけでも16,560軒、実際はその数倍あると言われているので、約5万名近い、スーパー先生がいたということになる。
江戸時代、あなどれない。
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