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経済的自立を実現するための考え方の癖(全14回シリーズ)

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経済的自立を実現するための考え方の癖を全14回シリーズでお伝えいたします。
経済的自立を実現するためには、根本的な考え方を変えることが必要になります。14個の視点でどう変える…
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#仕事の心がけ

【経済的自立に向けた考え方の癖】その 5 「既存のルールに従う世界」から、『自分でルールを作る世界』へ

ここでいうルールとは、憲法や法律等きちんと定められたものを指さない。 いわゆる暗黙の了解として、暗示的に従っているルールを指す。 ある企業では、外部の人との会議の際に、自分よりも職位が上の人がいる場合は発言していけないという暗黙のルールがある。 部長がいる場では、課長は本当に一言も話さない。そしてこちらから課長に話をふるのもご法度である。 会議が終わると、課長から声をかけられる。 「部長はさっき、今月中に発注しますと言ってましたが、あれは無理です。まだ社内の根回しが終

【経済的自立に向けた考え方の癖】その 6「他責の評論家」から、『自責の実践者』へ

他責の評論家で有名なのは、過去に出てきたS氏である。 S氏「今年の1月に、A証券会社にすすめられて投資信託買ったんすよ。絶対上がるっていうから」 N氏「おーいいね! 上がるんなら俺も買いたいよ。どういうやつ?」 S氏「中身よくわからないっすけど、とにかく過去の実績はすごかったんすよ。年の利回り、たしか30%くらいとかいってた」 N氏「30%って超すごくねー。ちょっと待ってよ、暗算するから。おーこれ10年たったら、10倍以上になるぞ。これでやっと親孝行できるな」 S氏「マジっ

【経済的自立に向けた考え方の癖】その 7「先送り思考」から、『前倒し思考』へ

先送りは楽である。とりあえず面倒なことは、今判断せずに、先に延ばせばよい。 「日本の借金はどうするの?」 「とりあえず、その話はおいとこう。それより今は貯蓄から投資へだ」 「わが社のメインフレーム(旧型の大型コンピューター)はどうするの?」 「とりあえず、その話はおいとこう。それより今はDX(デジタル変革)だ」 「私との結婚はどうするの?」 「とりあえず、その話はおいとこう。それより今は、仕事をがんばらないと」 楽なだけに、ついつい先送りに頼ってしまう。 しかも、よく

【経済的自立に向けた考え方の癖】その 8「同調圧力に流される自分」から、『おかしいことには、おかしいと言う自分』へ 

企業向けの戦略コンサルティングは、同調圧力との闘いである。 会社を変えていくことに対して、総論は賛成だが、自分にかかわる各論に入ると反対する。 そういう人々が企業のリーダークラスには沢山いる。 その中に権力をもち、ある程度論理に強い反対人がいると、一気にその人の意見に対する同調圧力が強まる。 そしてその同調がある程度進んでしまうと、そういう空気が作られ、空気の影響を受けやすい日本人は、圧力に屈しざるを得なくなる。 この結果苦境に陥った企業は枚挙に暇がない。 営業のチ

【経済的自立に向けた考え方の癖】その 9「お金に自信がない自分」から、『お金にチャレンジする自分』へ 

金融リテラシー調査は、金融広報中央委員会が、18歳以上の個人のお金や金融に関する知識や行動の特色を把握するために、2016年から3年に1回実施しているものである。 最新の2022年の結果をみて、まずびっくりしたのが、金融教育を受けた人の割合である。 3分の1くらいかと予想して結果をみたら、 なんと 7.1%(2022年)。そして伸びてもいない。そんなもんなのか。 それでは金融先進国の米国はどうであろうか? 私は、1999年に仕事の都合でアトランタへ赴任したことがある。