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フィルム・コミッション直送便(73)【令和3年度通常総会開催】

令和3年6月28日にNPO法人ジャパン・フィルムコミッションは、令和3年度の通常総会を行いました。コロナウイルスの影響を受けながらも、令和2年度は“踏ん張った”が個人的な感想です。これは会員や関係者、そして事務局の尽力による賜物で、ネットワーク組織という“繋がりによる強さ”を実感することができました。

昨年度を振り返ると令和3年3月31日現在、JFCの会員総数はFCや関係団体、企業や個人を合わせて147です。海外機関との連携も現地へ行けなくても、アジア・フィルムコミッション・ネットワークや国際フィルムコミッショナーズ協会のオンライン会議に参加して世界各地の状況や日本の状況を共有できました。

国内ではJFCアウォードを行い「AI崩壊」を撮影支援した「なごや・ロケーション・ナビ、大阪フィルム・カウンシル、岡山フィルムコミッション連絡協議会、栃木県フィルムコミッション、わかやまフィルムコミッション、流山フィルムコミッション、前橋観光コンベンション協会、高崎フィルムコミッション」を最優秀賞として表彰したり、全国各地FCが集まり、制作者らとロケ候補地のマッチングを行う「全国ロケ地フェア」は、コロナ禍でも人気でした。

研修も対面型からオンラインに切り替えましたが100名以上が参加し、事例紹介も各地から直接行うことでリアリティがありましたし、初となる「FCをマーケティング視点から学ぶ」内容も実施しました。

日本映画批評家大賞機構からは長年の撮影支援に対する「特別賞」もいただきました。

最も大きな変化は「コロナウイルス感染拡大防止への取り組み」でした。
FCは地域と撮影隊を繋ぐ・結ぶ役目もあるので、どちらも納得できる感染拡大防止策が必要でした。そのために撮影支援用の「ガイドライン」と「チェックリスト」を省庁や関係者らと作成し、6月24日付で策定、7月には英語版も完成させ、関係者や撮影現場で活用いただいています。このガイドラン、チェックリストによって地域と撮影隊は感染拡大防止の行動が可視化され、それぞれが抱える不安の払拭に役立てることができています。

日本で唯一の全国各地のFCが情報を入力、更新しているロケ候補地情報DB「全国ロケーションデータベース(JLDB)」も機能などが刷新され、JLDBのロケ候補地情報は7800件以上になりました。また、これまでJLDBには英語版がありましたが、中国語版も完成し、世界各地から日本のロケ候補地情報を調べることもできるようになりました。

コロナウイルスの影響で経済や社会活動などが制限、停滞していますが、だからと言って何もしなければ何も変わらず、動かずなので、制限や停滞する中でも最大限に日本の撮影環境の向上に努めたと報告しました。

ジャパン・フィルムコミッション
https://www.japanfc.org/

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