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Bounty Dog【14Days】

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遠く、でもいずれ来るだろうこの世界の未来を先に走る、とある別の世界。人間達が覇権を握るその世界は、人間以外の全ての存在が滅びようとしていた。事態を重くみた人間は、『絶滅危惧種』達…
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2022年2月の記事一覧

Bounty Dog 【And end run.】 13-15(了)

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 立蜥蜴族の再捕獲任務は、余りにも呆気無く終わってしまった。ホウレンソウは全く不要のまま、またヒュウラが単独で片付けてしまった。
 デルタは、ルキスと現場にやって来た亜人課現場保護官の数名と共に、トカゲの亜人を連れて戻ってきた狼の亜人を広場で迎え入れた。外れている首輪型発信機を右手に掴んでいるヒュウラは、無表情でトカゲが保護官達に用意されている鉄の檻に入っていく様子を観察する。
 檻の出入

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Bounty Dog 【And end run.】 11-12

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 トカゲと狼は丘に囲まれている某国の端まで移動した。隣の国との国境がある大きな谷に、人間が作って整備しているアスファルトの道路が伸びている。
 四つん這いになって蛇のように奇抜な動きで進んでいくトカゲの亜人の後を、狼の亜人は二足歩行で駆けながら付いて行く。2種の亜人は谷の頂上付近に辿り付くと、崖の上に並んで身を伏せて、道路の一角を見下ろした。
 デニムの作業服を着た50代と70代の人間の男

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Bounty Dog 【And end run.】 9-10

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 デルタはヒュウラを連れて、支部と輸送場を繋ぐ道の中間にある広場に移動した。通信機を手に掴んでいるテセアラ・ルキス保護官が、緊迫した面持ちで班長と特別保護官兼超希少種の亜人を迎えた。
 ルキスは開口早々、上司に謝罪する。
「リーダー、申し訳ありません。非番なのに」
 デルタは『構わない』と、片手のジェスチャーで伝えた。ヒュウラは仏頂面で、初対面であるルキスの顔を眺める。ルキスはヒュウラが来る

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Bounty Dog 【And end run.】 6-8

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 支部のデルタの自室に戻ってきたヒュウラは、元の格好に戻っていた。掴んだ林檎を齧り食べながら、無表情でデルタを見つめる。
 元の格好に戻っているデルタは、床に散らばっている林檎の芯と蜜柑の皮を掴んでゴミ箱に捨てた。銀縁眼鏡を指で調整しながら暫く物思いに耽ると、食べ終えた林檎の芯を己でゴミ箱に捨てたヒュウラに向かって話し掛けた。
「値段の計算に関する相談と報告は無かったものの……レベル1は特段

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Bounty Dog 【And end run.】 4-5

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 デルタとヒュウラは、とある国の丘の上にある3班・亜人課の支部と、保護官達が保護任務の現場に向かう為に使う、あるいは保護した絶滅危惧種の亜人を護送する為に使う飛行機を置いている輸送場の、丁度中間地点に設けられている集会用の広場に移動した。
 支部を見下げられる場所にある広場の中央で、向かい合わせに立った人間と亜人は互いに顔を見合わせる。仏頂面で仁王立ちをしているヒュウラに、真顔で腕を組んで立

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