転生してみたら、そこは異世界だった笑

 ずっと前から思っていること。

 現代と平安時代の後期はとてもよく似ている気がする。

 末法思想という閉塞感が漂う中、権力者たちはたちは摂関政治という座席争いに手一杯。エリートたちは密教という自己啓発に執心し、一般大衆は極楽浄土という異世界への転生を夢見る……

 往生伝という異世界転生物語が流行り、如来像(異世界キャラ)のフィギュアが量産され、来迎図という異世界ポスターが描かれ、並々ならぬ努力の末に、平等院鳳凰堂という異世界テーマパークが建設される。(あまり好き勝手に書くと怒られるかな笑)

 なぜこんなことを書いたか、というと……

 とりあえずは完成した官能小説をweb投稿でもしてみるかね、と思って”小説家になろう”にアクセスしてみたら(フランス書院官能大賞にはweb投稿の受付がある)、何とそこには異世界転生ものがずらり。現実を舞台にした作品を書き上げた私は、非常に肩身の狭い思いをしましたとさ、、、(それこそ、異世界に転生した気分でござるよ……笑)

 そうか、小説の世界は今、異世界転生物語の時代なのですね、、、みなさん、”あちら側”に行くのはとても良いことだと思うのですが、あのぉ、それなりの覚悟を持って”こちら側”に戻ってこないと、「浦島太郎」のように、気づけばおじいさんというオチに、、、
 どうせ”あちら側”に行くのなら、「おむすびころりん」のように、何とか一つかみの金を手にして帰って来たいものです。(あ、帰ってくる気のない人も多いのかな^^;)

 とにかく、異世界転生物語の多さにひっくり返りそうになったので、ついこんな記事を書いてしまいました。本記事の末尾に異世界転生物語の中で肩身の狭い思いをしている私の官能小説のurlを載せておきます。もちろん、閲覧注意です。文章表現の幅を広げようと思って、かなりの無茶をしましたので^^;

 そうだ、最後にもう一つ、面白い発見を。

 私はバイセクシャルなので男同士の絡みを混ぜて書いてみようとしたのですが、いくつかのネットの記事によると、それはBLという別ジャンルに分類されるようで、そちらのジャンルではどうも女の人はあまり出さない方がいいみたい?

 というわけで、ゲイカップルの話は諦めて、レズビアンカップルを描きました。(もちろん、男女のカップルもあります。)アブノーマルなプレイだらけの、おかしな世界です。普通の官能小説(というものがあれば、の話ですが)の文法からも、大きくかけ離れております。念のため理っておきますが、私個人の性癖とも大きく乖離しております。(逃げ道づくり)

 そんなモノでもよろしければご覧ください。

https://novel18.syosetu.com/n2868hh/

 そしてもう一つ。こちらは、小説的な技法を突き詰める、というよりも、自分が何を書きたいのかはっきりさせることを目的にして書き上げた小説です。けっこうな割合で、私自身の人生と重なっています。

https://ncode.syosetu.com/n2889hh/

 もしよろしければご覧くださいませ^^


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