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紙に書くということ

明日しなければならない事をメモ用紙に10個書き出しなさい。
書き出したら、書いた事に1番から10番まで優先順位をつけて番号をつけなさい。
そうしたら、その紙をポケットにしまいなさい。
明日の朝一番の仕事に取り掛かる前にそのメモを取り出しなさい。
そして、1番をつけたやることから取り掛かりなさい。
それが終わったら2番3番と取り掛かりなさい。
全部終わらなくてもいいのです。
上位2番目までしか終わらなくてもいいのです。
20%しか処理出来なかったとしても
上位20%の仕事は80%の仕事を処理した価値があります。
下位の順位80%を先にこなしたとしても20%の価値しかならない
だから、優先順位をつけて上位の仕事から集中してやりなさい。

タイムマネジメントの有名な逸話、「アイビーリーの2万5000ドルのアイデア」と「80対20の法則」をミックスした形で新入社員研修で教わったことは、自分の仕事のやり方の原点になっている。メモ用紙からシステム手帳へ、そして、人生を耕す手帖ティラーノートへとフォーマットは変わってきたが、38年経った今でもやるべきことを紙に書いてから行動するということは実践し続けて、ファイルティーチャーの仕事が成り立っている。

12/18に手帳収穫祭に出展した。そこに集まった人たちは、紙やペン、インクに手帳と、紙に書くことにこだわっている文房具大好きな人たちである。かといって、デジタル機器に興味がないわけではなく、SNSの発信などはとても上手でうまく利用している。その人達の特徴は自身のことを常に紙に書き留めているが故に、自分自身とのコミュニケーションを常にしているようだ。だから、他者の話を受け止めて尊重できる度量を持つ人を多く見かける。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と、経済産業省では、「DX推進ガイドライン」において定義している。

手帖に自分のことをコツコツ書き留めている人たちはデジタルが使えなかったとしても、紙とペンで人生を楽しめるんだろうなぁと、話していて安心したのだが、DX(デジタルトランスフォーメーション)は、データとデジタル技術の他に、アナログ技術の活用方法を大切にして、それを磨いた延長線に存在しないと、瓦解の危機が常にまとわりついているような気がした。

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