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少ないほど欲しくなる「希少性の原理」って?

皆さんは「期間限定」「残り〇〇個!」のような言葉に惹かれて何かを買ってしまった...と経験ありませんか?
私はめちゃめちゃよくあります。。

実は、そこに心理学の要素が隠されているのです。
今日は心理学の「希少性の原理」について少し掘り下げていきたいと思います。

希少性の原理とは?

「希少性の原理」とは、手に入りにくいものほど、欲しいと思わせる心理学で使用される原理のことです。日常では、「期間限定」「残り〇〇個!」のような言葉に惹かれて欲しくなってしまうことがここに当てはまりますね。。

ではなぜ「希少性の原理」によって欲しくなってしまうのか?それは、「心理的リアクタンス」という心理状態によって強められているからと考えられています。

「心理的リアクタンス」とは?

何かに自分の行動の自由を脅かされたり、実際に自由を奪われたと感じたとき、その自由を回復するようになる心理的な動きのこと

また、希少性の原理をアメリカの心理学者ロバート・チャルディーニは以下のように説明しています。

希少性が高いと感じると、それが手に入らなくなるという可能性を想像する。すると、「好きな時に手にいれる自由」を奪われてしまったように感じる。ここで心理的リアクタンスが発生し、「自分には手にいれる自由がある」と確認したくなるため、欲しくなる。

ニュートン別冊『心と行動がよくわかる社会の心理学』

結局「希少性の原理」って何だよ!!!

自由を奪われるぐらいなら、自分で選択できる自由を今掴み取ってやんよ!!だから、限定品は買っちゃうよ!!みたいなことなのかな〜と考えてます。

「希少性の原理」は実験でも証明されてる

「希少性の原理」は実際に実験で証明されています。一応、紹介を…

ステファン・ウォーチェルの実験

ステファン・ウォーチェルという心理学者が、146人の女子学生に瓶の中に入ったクッキーを食べさせて、その味の感想を述べてもら実験を行いました。この実験から、希少性の高いものの方を高く評価されることが証明されました。

【実験の内容】
①146人の女子学生をA・Bグループに分け、クッキーを食べてもらう
Aグループ:クッキーが2個入った瓶からクッキーを1個食べてもらう
Bグループ:クッキーが10個入った瓶からクッキーを1個食べてもらう

②クッキーを食べてもらった後で、以下の質問を行う
クッキーをもう一度食べたいか?
魅力的だったか?
値段は何セントか?

クッキーの中身が同じにも関わらず、質問の回答内容が全てAグループの方が高く評価したそうです。

デザインにおいて活かせる部分

バナーなどデザインエリアが少ない時に、何を目立たせるべきなのか考える時、「期間限定」など希少性を目立たせるパターンもあって良いかも...!!とデザイン案の幅が広がる気がします。

また、デザインを説明する時にもいろんな心理学を知っていると説得力が増す気がします。

勝手に宣伝みたいになりますが、、、
ニュートン別冊やニュートンライトの心理学系は、図解ありでとてもわかりやすいのでおすすめです。


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