おひとり様高齢者物語2 どうサポートするのか?

とにかく、Eさんがもう「要支援レベル」でないことは間違いなさそうだし、近所で身の回りの世話をするのは限界!なので翌る日ケアマネージャーさんに来てもらい、区分変更をお願いすることにしました。

Eさんに今後は、週二回来てもらっているヘルパーさんの回数を増やすために自費のヘルパーさんも頼んだ方が良いのでは?とケアマネージャーさんに提案してみると、実はEさんはすでに自費ヘルパーさんをお願いする登録もしてあることが判明しました。ところが本人がそれを忘れているか、利用しないから、と言う理由で来ていないのです。
難しいな、と思ったのは、Eさんの判断力や記憶力の低下を周りがどうすればわかるのか?
今回のことで、どうやらEさんは自立する能力がかなり落ちていたようなのに、普段一緒にいる家族はいないし、ご近所付き合いではそこそこ普通に会話もできるから、誰も気が付かないということです
でも、こうなってしまうとEさんの意思は尊重するべきだとは思うけれど、判断力や記憶力が落ちているとわかっている人の言うことをそのまま聞いていたら、問題は解決しないどころかどんどん悪くなっていくので、これは第三者が適切に判断するしかない。
ケアマネージャーさんだけでなく、Eさんの事情を知っている誰かが、、、
となれば母、私、とご近所さんでやるしかない。
ケアマネージャーさんはヘルパーさんの頼み方も、介護保険内でできることと、自費ヘルパーさんとの組合せや、介護保険内の時間を延長して自費に切り替えられることなど、いくつかプランを上げてくれたので、当面は週5回、見守りというかたちでヘルパーさんの日を増やしてもらい、今回の介護認定区分変更が決まるまで保たせることにしました

Eさんはその後一度病院に行って、主治医の先生から一時高齢者施設に滞在して、落ち着いてからケアマネージャーさんと唯一の相続人である甥御さんと今後のことを決めるよう促され、巡り巡って私の同級生が経営する高齢者施設のショートステイに受け入れてもらいました。
今回のことですでに色々なアドバイスをもらっていた彼女の施設に入れれば、最もありがたく、安心してお任せできます。

そしてEさんがショートステイしている間に、母と何人かのご近所さんがお家の整理に行きました。ところがその汚さに母は愕然!すでに家の中すら移動が難しかったのか、使ったものは何でもかんでも彼女が昼間座っている椅子の周りに置いてありました。元は格式ある家のお嬢様だったEさんは、しっかりしていた頃はお家の中も整頓されていたのに、もうその頃とは全く変わってしまったのです。
あまりの状態にみんな呆れつつ片付けをしていると、クリーニング屋さんがやってきて、請求書を置いていきました。
これがさらなる驚愕の事実につながるのです。


この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?