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SDGs/ESG~その2

企業のESGの具体例としては、①プラスティック容器を再生プラスチックに変更する、②女性の役員比率を目標数字を決めて飛躍的に高める、③障がい者に対して音声ガイダンス機能を付与したATMを設置、④使い捨ての割り箸を再利用可能な製品に変更するなど取組みは規模の大小から内容まで多岐にわたっています。試行錯誤にめげずに、先ず一歩踏み出してみる。これまでの常識を疑って、自分の会社の「戦略、方針、慣習、風土」を「洗濯してみる」という発想が役に立つのではないでしょうか。今後の発展がとても楽しみです。

横道に逸れますが、かの坂本龍馬も「尊王攘夷」を巡る争いに終始していた幕末期に「日本を今一度、洗濯いたし申し候」と述べて行動しました。その結果が「大政奉還」「江戸城無血開城」に繋がり、日本は欧米列強国による植民地化を回避できました。

ここでフィフス・アローからのESGについて1つ提案です。「社内で5Sを徹底して行う」から始めてみては如何でしょう。いうまでもなく、5Sとは「整理・整頓・清掃・清潔・躾(習慣)」のことです。単なる精神論ではなく科学的定量的な手法です。社員全員が腑に落ちて徹底して実行すれば「会社のあらゆる面を洗濯する」ことに繋がります。5Sにより仕事の効率が向上し、「人・モノ・資金」の無駄遣いが減ります。職場に余裕が生まれますから、次は「全社員が法定有給休暇を全日消化する」という目標に進めます。敢えて申し上げると、法定有給休暇さえ消化できない企業は、経営力=マネジメント力が不足しています。そのような会社がSDGs/ESGを一時標榜しても社員には浸透せずに長続きはしません。ESGの活動は社員に時間と気持ちの余裕がなければ自発的な提案が継続的には発せらず羊頭狗肉に終わります。何をしたらいいのか、足元に多くのヒントが転がっています。

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