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レスター最終週 卒業研究の概要発表会とFIFAマスター受験の詳細

14週に渡った英国レスターでの授業が終了しました。まずはサッカーの母国にてサッカーやオリンピックの歴史を中心に学び、1月からはミラノでスポーツマネジメントやビジネスについて学びます。

卒業研究の概要発表会

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今週は各グループの卒業研究の概要発表会が行われました。32人のクラスが9月の入学式の日に各4人、計8グループに振り分けられた卒業研究グループ。私のグループはイタリア/旧ユーゴ(前職プロサッカークラブスタッフ)、インド(前職サッカー普及事業)、モロッコ(前職スポーツイベント運営)、日本(前職スポーツ系CSテレビ局員)というメンバー構成です。

卒業研究の内容を決めるにあたって教授から伝えられた条件は「グループ全員が興味を持ち、かつ各々の経験を生かせること」でした。各自ネタを持ち寄り、先行研究やニュース記事を読み漁り、時事性や希少性などを加味した上で私たちは「スポーツ組織の透明性」と「内部告発者」の関係について研究する予定です。

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9月からの3ヶ月半は4人の意見の「落とし所」ではなく「最高到達点」から研究内容を決めるために議論が口論に発展することが何度もあったので、まだ概論を発表しただけですが、ひとまずホッとしました。

発表会の後のクリスマスパーティで撮影した上記写真のように、7月にもスイスで美味しいお酒が飲める日を楽しみに引き続き頑張ります。

レスターを離れる前に

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冬休みは母国に戻るクラスメイトもいれば、私のようにヨーロッパ近辺を旅行する者もいるなど過ごし方は様々です。そしてレスターを離れる直前にはいつも以上にクラスメイトたちで集まって食事をしました。クラスメイトたちと交流する時間をもっと持てば良かったなと思うこともありましたが、1人で近所を散歩しながら将来のことについて考えたりする時間を確保したことも良い気分転換になりました。

当noteは欧州時間の日曜夜に更新することを目標にしているので、記事を書く時間を確保しないと睡眠時間を削ることになるため、休日もメリハリを持って過ごすことができました。そして授業内容を毎週振り返ることでが、翌週の授業に向けて頭を整理することにもつながり一石二鳥でした。

また、当noteを通じた新たな出会いも。定期戦ではマッチアップもしたリバプール大学院のフットボール産業MBA(FIMBA)に通ってらっしゃるMikiさんや、スイスはローザンヌにて国際オリンピック委員会が中心となって設立したAISTSに通ってらっしゃる高野さんなどなど、同じ志を持つ同郷の方々との出会いには多くの刺激をもらい、そして久しぶりに日本語で会話ができたことも幸せでした。

また、FIMBAのMikiさんがFIMBA、FIFAマスター、FCバルセロナマスターの特徴を丁寧にまとめて紹介されているのでぜひご覧ください。

冬休みの過ごし方

2週間の冬休みは日本で暮らしている妻と3ヶ月半ぶりにヨーロッパで再会し、オランダ、イングランド、スコットランドでサッカー観戦や観光をする予定です。とはいえ久しぶりに目覚ましをかけずに寝れる幸せも満喫したく。サッカー観戦については改めて番外編として報告できればと思っております。

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レスター最後の晩餐は近所のトルコ料理屋にて。風邪をひいていたのですが、同じ志を持つ仲間たちとの美味しい食事こそ最高の処方箋でした。

FIFAマスター受験について

ちょうど1年前、私は1月上旬に迫ったFIFAマスターの出願期限に向けて課題の小論文に取り組んでいました。10月末に講義でレスターを訪れてくださったFIFAマスター17期生の辻さんや高校時代の親友を始め、多くの方々の支えがあって出願にたどり着くことができ、最終面接も突破することができました。

受験プロセスは書類審査と電話面接のみ。とても単純ですが書類審査の小論文では課題が9つあり、10月中旬に課題が発表されてから1月上旬の出願期限まで会社勤めをしながらの準備は時間との戦いでした。課題に取り組む時間を確保するために有給休暇や振替休日をフル活用することで社内から白い目で見られているかも、などの不安はありましたが「自分の人生を変える」ために振り切りました。

そして小論文の課題は以下の通りでした。

①英語が母国語でない場合、自身の英語力が当コースに相応しいことを説明せよ。
②スポーツとどのように携わってきたか。就業経験に限らず、競技実績やボランティア活動なども対象。
③スポーツ以外の活動実績や趣味。
④就業や留学等の国際経験。
⑤上記を除く自己紹介。
⑥現在の就業先における担当業務。
⑦自身の経験から今後スポーツ界が直面する課題を述べ、自身がリーダーとして将来どのように対処すべきか。
⑧FIFAマスターへの志望理由、他の大学院に出願しているか否か、もし今回不合格となったら今後どうするか。
⑨自身の就業、就学経験からFIFAマスターに何をもたらすことができるか。また、当コースで何を学びたいか。

これらの質問に対する自身の考えは入学してからも常々求められています。授業で意見する時、定期試験の回答文、卒業研究の内容を決めるミーティング、そしてクラスメイトと飲んでいる時などのふとした意見交換の場など。

年齢や国籍だけでなく、大学での専攻や就業経験も異なる者同士なので、お互いの背景を理解していないと話の論点がズレてしまうことも入学当初は多々ありました。何よりも議論を深めるためには相手を知ることは当然ですが、相手に自分を知ってもらうことが必要だと日々痛感しております。

書類審査を通過した後の電話面接の内容は以下の通りでした。

①書類の内容確認(書ききれなかったことを追加アピール可)。
②多国籍だけでなく、様々な年代が集まる環境に適応できるか。(私の場合は年下の同級生が多くなることを指摘された)。
③タイミング的にラグビーW杯や東京五輪に携わる機会を逃すことはキャリア的にも痛手ではないのか。
④OBOG訪問の有無、実際に話を聞いて志望動機にどのような影響を受けたか。
⑤家族とは今回の応募について理解しているか。

どれもやや圧迫気味に質問されましたが、課題に対して周囲の人間をも巻き込んで前向きに取り組めるのかを確認されていたのかと思います。

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世界中から集まった十人十色なクラスメイトたちと更に親睦を深め、共にスポーツを通じて世界中の人々の生活を豊かにできればと思っております。なぜなら世界中から集まる私たち32人の生活はすでにスポーツを通じて豊かにしてもらえているので、今度は私たちが良きチームとなり、スポーツを通じて世界中に幸せを届けたいです。

皆様いつもご拝読ありがとうございます。2020年も何卒よろしくお願い致します。

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