スラムのお母さんたちと仲良くなるためには現地の歌を2曲歌え!!

こんにちは!
名古屋大学国際開発研究科 博士課程に所属してる綿貫竜史です。
バングラデシュのデジタル化と女性の問題について研究をしています。

今日は、バングラデシュのスラムのお母さんたちとどうやって仲良くなったかについて、私の経験から少しお話させてください。

バングラデシュのスラムを初めて一人で訪れたのは2018年の秋でした。修士課程の研究でスラムで暮らす女性に話を聞く必要があったからです。
でも最初は全く相手にしてもらえませんでした。
バングラデシュは伝統的なジェンダー規範が強い国で、見知らぬ男性から女性に話しかけるのが難しいのです。。。
スラムに行っても女性たちは警戒して家の中から私を見てるだけでした。

どうやったら女性たちから僕に話しかけてくれるのか?

すごく悩んだ結果(そんなに悩んでなかったかもしれませんがw)、道端でいきなりベンガル語(バングラデシュの母語)で歌を歌うことにしました。
歌った曲はバングラデシュでも有名な「Shei Tumi」という恋愛ソングです。

すると、なんと僕の周りに人だかりが。。。

うぉおおおお、お母さんたちもいる!!

これはチャンスだ!!早速インタビューさせてくださいとお願いしようとした瞬間。。。「もう一曲歌ってくれよ」by お母さんたち

終わった。。。もう一曲なんて用意してないよ。。。

素直に周りの人たちに言うと、サァーーーっと人だかりが消えていきました。もちろんお母さんたちももういません。

インタビュー調査失敗!!
理由:歌をもう一曲用意していなかったせい。。。

その日はすぐ家に帰り、ベンガル語の歌をもう一曲練習しました。

次の日、また同じスラムに出向き、一曲目「Shei Tumi」を歌いました。
すると昨日と同じように30人くらいがばぁーーっと不思議そうに集まってきました。お母さんたちもいます。一曲目歌い終わると。。。。。

もう一曲ないの?歌ってよ!! by お母さんたち

キターーーーーー!!

昨日練習した「Sweety」というまたまた恋愛ソングを披露しました。
すると、、、

あんた面白いね!どこから来たの?

複数のお母さんたちの方から僕に話しかけてきてくれました。
そこで、自分の素性となぜスラムに来たのか、自分が小さい頃に母子家庭で母親の大変そうな姿を見て育った経験などすべてをさらけ出しました。

ようやくお母さんたちに受け入れてもらい、うちでご飯食べてきなと言ってくれるようになりました(泣)

ここでもう一度言います!

歌は2曲用意してください!!

2曲歌えれば、男性でもお母さんたちと仲良くなれる可能性がぐっと高まります。もっと仲良くなると、さらにもう一曲歌えと言ってくるので、今度は日本の歌をベンガル語に訳して歌ったりしてみてください。


次回!!

タイトル:スラムのお母さんたちともっと仲良りたければ、自分の誕生日にミシュティを買ってスラムを徘徊せよ!!をお届けします。

お楽しみに。

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