性教育の大切さについて ~思春期の人から成人した大人まで持っていてほしい知識~
皆さんこんにちは
産婦人科医の内田美穂です。
皆さんの疑問に思っていることにお答えしていきながら、産婦人科を身近に感じていただくことでかかりつけの婦人科を探す際のご参考にお役に立てればと思っています。
今回は、「性教育の大切さ」についてお話したいと思います。
日本は世界と比べ、女性管理職や女性議員の少ないことがニュースでよく取り上げられ、ジェンダーの観点で遅れていると評価をされていますが、実は医療においてもワクチン、中絶、性教育などとても先進国とはいい難い状況となっています。
なぜ知識が必要なの?
最近ニュースでは、梅毒患者の急増、中絶、性犯罪・性暴力の事件などの報道を目にするようになりましたが、これらはいずれも自ら知識を持っていることが重要です。
自分がそのようなことに巻き込まれないため、または自分が他の人にそのようなことをしないためにも身体について学ぶことはとても大切です。
持っていてほしい知識と現状
持っていてほしい知識として次のことなどがあげられます。
しかし、これらすべてを日本の学校教育で教えてくれるわけではありません。
また、親が子どもに教えるには難しい内容もあります。
どうやって知識を得ているの?
では、多くの日本人はどうやってこれらの知識を得ているのでしょうか?
たいていは友人や交際相手から教わります。
しかし、その友人や交際相手は正しい知識を持っているでしょうか?
間違った知識を得ることは自らを危険にさらすことにもつながります。
最後に
私は日々の診療で、SNSを通じた性被害、デートDV、性感染症、予期せぬ妊娠などで悩む方と接しています。
すべての人がいのちや健康に関する正しい知識をもっていればもっと幸せな生活を送れるのではないかと感じています。
10代のお子さんだけでなく、その親御さんや成人した方にも知っていてほしい情報を今後も発信していきたいと考えています。
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