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思春期の変化‗女の子のからだ~小・中・高校生と親が知っておくべき知識~

皆さんこんにちは

産婦人科医の内田美穂です。

皆さんの疑問に思っていることにお答えしていきながら、産婦人科を身近に感じていただくことでかかりつけの婦人科を探す際のご参考にお役に立てればと思っています。

今回は、「女の子のからだ」についてお話したいと思います。



女性のからだ


まず女性のからだについてお話します。

女性の脚の間(股)には3つの出口があります。

前から順に、おしっこが出る「尿道」、赤ちゃんが出てくる「腟」、ウンチが出る「肛門」です。

トイレに行ってトイレットペーパーで拭くときは必ず前から後ろに拭くようにしてください。

後ろから前に拭いてしまうとウンチのバイ菌が前の方にある尿道に入っていき、膀胱炎になってしまうこともあります。

そして、女性の腟、子宮、卵管、卵巣「内性器」といって体の中にあります。


思春期の変化


次に思春期の変化について説明します。

思春期とは、8~9歳ころから17~18歳ころまでとされます。

第二次性徴が現れ、身体の変化がおこるとともに精神的にも自立へとむけて大きな変化が起き、子どもと大人の狭間で揺れ動く時期です。

からだの変化に心が追い付かず不安や戸惑いを感じたり、性に対しての興味もわいてくる時期です。

親との関係よりも友人との関係の方が親密になったりと、周囲とのかかわり方も変化していきます。

子どもが親離れをする過程で自分のことは自分でできるようになっていきますが、これと同時に保護者の役割も「見守り」へ変化し、子離れしていくことが課題となっていきます。

からだの変化


女子はまず体重が増え、からだ全体が丸みをおびてきます。

乳房が膨らんできて、脇の下や陰部に毛が生えてきます。

最後にぐんと身長も大きくなり、「初経」を迎えます。

女子は男子に比べ、2年ほど早く思春期を迎えます。

 

月経について


月経についてもう少し詳しく説明します。

卵巣の中にある赤ちゃんのもと(卵子)が月に1回程度、片側の卵巣から飛び出します。

これを「排卵」と言います。
 
卵子は卵管を通って子宮へ運ばれます。
子宮の内側の膜(子宮内膜)は厚くなって、妊娠できる準備をしています。

しかし、妊娠が成立しないとその厚くなった子宮内膜がはがれて出血とともに腟から出てきます。

これが「月経(生理)」です。

つまり、月経があるということは妊娠できるからだということになります。

だいたい10~14歳までに初めての月経(初経)がありますが、もし15歳になっても初経がなければ婦人科で相談してください。

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