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「漢方薬を飲みやすくする方法」

皆さんこんにちは

産婦人科医の内田美穂です。

皆さんの疑問に思っていることにお答えしていきながら、産婦人科を身近に感じていただくことでかかりつけの婦人科を探す際のご参考にお役に立てればと思っています。

今回は、「漢方薬を飲みやすくする方法」についてお話したいと思います。


漢方を敬遠する一つの理由に"飲みにくさ"があげられます。
・粉薬であるということ
・苦みやにおいなどが苦手ということ


漢方でも一部錠剤はあるのですが、粉薬だと1回1袋に対して、錠剤の場合は1回に何錠もの薬を内服しないといけません。

そこで、「製薬会社が粉の漢方が苦手な方のために紹介している3通りの克服方法」「私自身飲みやすいと感じる服用方法」についてご紹介します。




紹介されている3通りの克服方法

①    あらかじめ水を口に含んで服用する
②    オブラートに包んで服用する
③    マスキングして服用する

①   あらかじめ水を口に含んで服用する


最初に水を口に含み、飲まずに口の中にためておきます。
そこに漢方を入れて、すぐに飲み込みます。

この場合、漢方の味が少し気になるかもしれません。

②    オブラートに包んで服用する


市販のオブラートに漢方を入れて、折り畳み、水に浸してゼリー状にしてから内服します。

これは、漢方を入れたオブラートがある程度大きいため、飲み込むのが少し大変です。

③    マスキングして服用する


飲み物のココアの中に漢方を溶かしてから、ココアごと飲むという方法があります。

本当は、水で服用するのが推奨されていますが、どうしても漢方の味やにおいが気になるという場合は、薬の効果に多少影響したとしても、味のついた飲み物でマスキングして服用することをお勧めします。

この場合だと、ある程度漢方の味は軽減できますが、若干の漢方の味は残ります。


そこで、私自身もいろいろな方法を試してみました。

  

私が試した方法

④   カプセルに入れて服用する
⑤   アイスコーヒーやアイスココアに漢方を混ぜずに服用する


④    カプセルに入れて服用する

カプセルの中に漢方を入れて内服してみました。

漢方の容量が大きいためカプセル一つでは足りなくなりますし、カプセルの中に漢方を入れる手間もかかります。

⑤    アイスコーヒーやアイスココアに漢方を混ぜずに服用する

これは①と③を合わせた方法です。

最初にアイスコーヒーやアイスココアを口に含み、そこに漢方を入れてすぐ飲み込む方法です。

飲み物のほろ苦さで漢方の味がマスキングされるため、これまでの方法の中で一番飲みやすいと私自身は感じました。

試す際に知っておいて欲しいこと


味のついた飲み物で漢方を服用することについて最良とは言えませんが、まったく服用できないよりは、どんな方法でも服用したほうが漢方の恩恵を受けられると考えています。

このような方法で徐々に漢方に慣れることによって、いずれ水でも服用できるようになるかもしれません。

ぜひお試しください。


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