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言葉の包装を開けよう。

IT専門学生のふじさわです。

皆さんいつもお疲れさまです。

明日も頑張ってください!


…そう言われて、みなさんは何を感じるでしょうか?

よくインターネットなどで見るのが、「『頑張れ』という言葉が嫌い・苦手」という意見です。

理由としてよく挙げられるのは、「普段から頑張ってるのに、これ以上まだ頑張らないといけないように感じる」というもの。

たしかに全力を常に求められるのは辛いですよね。


ただ、それって「頑張れ」という言葉に過剰反応していたりしませんか?

「頑張れ」と言った相手は本当に、「”もっと”頑張れ」という意味で言っているのでしょうか。

きっとそうじゃないこともあると思います。

「応援や励ましの言葉をかけてあげたいけど、言葉が見つからない。」

そんな時に一番心を込めて言える言葉が「頑張れ」だった、ということだってあると思います。

つまるところ、「頑張れ」という言葉には「もっと全力を出してね」「結果を出してね」という意味合いはまったく含まれていないこともある、という話です。

むしろ、うまく言語化できなかった「応援・激励」という感情をいつでも梱包できる唯一の言葉が「頑張れ」なんじゃないでしょうか。

なので、「頑張れ」と言われたら、むしろ肩の力を抜いて楽をするくらいの気持ちでいるほうが精神的に健康でいられると思っています。


その他にも、言葉というのは発した側と受けた側で意味が大きく変わることがよくありますよね。

「自分はそんなつもりで言ったわけじゃない」というシチュエーションは人生で頻繁に起こります。

なぜそんなことが起きてしまうのでしょうか?

私が思うに、多くの人が「言葉」という外枠しか見ずに、それに込められた真意を探ろうとしないからではないでしょうか。


人間には心があり思考・感情がありますが、それは自分という閉じた空間の中にしか存在せず、他人と共有することができません。

そのため、その思考・感情を「言葉」として外に出力して他者と共有することで、関係というものを成り立たせています。

ただし、思考・感情 → 言葉 という変換は、人によって結果が変わることが多くあります。

ある人が抱いた感情は、その人特有の変換式を経て言葉として表現されます。

なのに、それを受け取った側は自分の変換式に基づいて解釈しようとします。

そうして、冒頭の「頑張れ」のような食い違いが発生するんだと思います。

この食い違いを減らすために有効な方法、それは、「相手はこの言葉にどんな意味を込めたのか」を、相手の性格などを考慮して解釈することだと思います。

相手がその思いを自分なりの包装紙で包んだ「言葉」に対し、包装紙ではなく、その中を開けてみようとする行為が大切なんじゃないでしょうか。

当然、言葉を贈る側が相手を不快にするようなラッピングをしてしまうと、開ける前に傷つけてしまったりすることもあるわけですので、双方の思いやりが必要です。


私の好きなメタルギアソリッドというゲームの中に、

言葉を信じるな。言葉の持つ意味を信じろ。

といったセリフが出てきます。

まさしくそのとおりだと思います。


もしあなたが、今度「頑張れ」という言葉を贈られた時は、一度相手のことを考えてみてください。

プレッシャーを与えるために投げてきた「頑張れ」でしょうか。
それとも、そういった抑圧から開放されて欲しいという思いの「頑張れ」でしょうか。

包装だけで判断せず、その包装の中に入っている気持ちを受け取ってみてください。

それでもなお、やはり「頑張れ」という言葉が受け付けられない方もいると思います。

ので、相手の言葉の意味を解釈しようとする気持ちに加えて、それぞれの関係性においての信頼などお互いに歩み寄る姿勢があると、言葉の食い違いが起こることは減っていくんじゃないでしょうか。


それでは。

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