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膝関節のいい状態を考える

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どの部分を治療するにあたってもある程度良い状態を知っていることで治療のゴールをある程度明確にすることができます。

逆に知らないと、いつまでもその部分に対して治療を行い、なかなか良くならないというケースも見られます。

なので今回は、膝関節のいい状態を考えてみたいと思います。


膝関節の良い状態は?

膝関節を見る上でまず、どんな状態がいいか知らないといけないです。

いい状態を知らないと、何が問題になのか、治療を行う上でのゴールがわからないのである程度明確にしておいたほうがいいです。

『いい状態の膝関節の条件』
①膝関節が完全伸展すること
②full rangeに曲げ伸ばしが自分でできること
③過剰な内外反がないこと

①膝が完全伸展すること。

膝関節は、完全伸展(伸展0°)で初めて関節として安定します。

少しでも曲がっていると関節として不安定です。関節が不安定だと、過剰な筋緊張や内外反ストレス、回旋ストレスが加わり、二次的な痛みにつながってしまいます。

なので、OKCでもCKCでもまっすぐ伸びるようにしましょう。


②full rangeで曲げ伸ばしが自分でできること

関節は、自分で動かせて初めて機能します。

自分で動かせないと日常生活で使うことができないので筋力低下や拘縮につながってしまいます。

なので、膝関節もfull range自分で動かることが重要です。

伸展 』は、先ほども伝えたように0°を目指し、extension lagがない状態を目指します。

屈曲 』は、その人の生活様式、needに合わせて少し変わってきます。

現在のような洋式の生活では、屈曲130°あれば生活に支障はないといわれています。なので、最低限屈曲130°を自分で曲げられるようにしましょう。

*正座やしゃがみ込みが希望の人は、130°以上必要です。


③過剰な内外反がないこと

この過剰な内反によりO脚、過剰な外反によってX脚となります。

このような状態だと、常に内反・外反ストレスが膝関節に加わり、変形性膝関節症(以下:膝OA)の進行や痛みにつながります。

この内外反に関しては、治療によって軽減できる部分もありますが、Kellgren-Lawrence分類(K-L分類)ステージⅢ~Ⅴだと理学療法だけでなく、手術が必要となってきます。

手術が必要な状態なのに理学療法をどれだけ頑張っても改善が難しいのでレントゲン結果なども合わせながら、理学療法でも治せるものなのか、手術が必要な状態なのかは判断する必要があります。


実は、これが一番大切

もう一つ大事なことがあります。

股関節・足関節の機能を整えること

なんだかんだ、これが一番大切かもしれないです。

膝関節は、股関節と足関節の間にあります。なので、股関節・足関節の影響を大きく受けるわけです。どれだけ、膝の状態が良くても股関節・足関節の状態によっては、膝に負担がかかってしまします。


例えば、

膝OAの高齢者では、

骨盤後傾位-股関節外旋位-膝関節屈曲位

となっている人は多いです。

このような方は、骨盤後傾・股関節外旋していることが影響して膝関節が屈曲位となってしまっています。そんな状態で膝のROMばかり行っても状態はあまり変わらないでしょう。

なので、骨盤が前傾方向、股関節が内旋方向に動くように整えてあげる必要があります。


足関節も同じで

足関節背屈制限によって、足部が外反位、膝内反位となっていることもあります。

その場合は足関節の背屈可動域を改善しなければなりません。


このように股関節・足関節の影響を膝関節も大きく受けます。

なので、

股関節・足関節の状態も確認して、整えましょう。


今回は、膝関節の良い状態について考えてみました。

膝関節を治療するうえである程度の目安になればいいなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

何か意見やアドバイスがあれば、コメントよろしくお願いします。

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