you
今日は、俺の誕生日なんだよね。
いや、実際の誕生日は違うんだけど
9/19 忘れもしねえなぁ。初めての精神科、日本の精神科病棟の中で5本の指に入る忙しさらしいところで働いて
尋常じゃねーストレスに加えてボーダーの彼女作って、メンタルぼろ雑巾にされて、別れて、職場がさらに行きたくねーもんになって
マイナスにマイナスがプラスされ続けて、地獄グルマのような勢いで鬱が加速していって
そうなると、人って、死ぬ以外のことを考えられなくなるんだよね。
ハンターハンターで天上天下唯我独尊(ハコワレ)って能力あったじゃん。パワーを貸し付けまくってそれがそいつの上限を超えたら能力が使えなくなる奴。
あれとおんなじでさ、人の心ってよく言われるようにコップと同じやから その容量を超えて溢れたら、それまでギリギリの表面張力で耐えていたものが全部流れ出すんだよな。
you、って曲を書いた時の話をする。
なんだかんだとあって生き延びて、退院して、ションベンとコバエと、腐った卵と納豆で地獄の箱になった冷蔵庫が迎えてくれた家に帰って
掃除して、冷蔵庫を不法投棄して、何やったかって言ったら、曲を書こう、ってなったんだ。
自分のための曲を。自分がもしまた、同じようにしんどくなったときのために、自分を救ってくれる曲を書こうって。
pcがイかれてて、4小節録音や打ち込みをしたら何故か音がバグる最悪なdtm環境で、
それでもひたすらパンチインを繰り返して。
あのとき、俺が言って欲しかった言葉を全部詰め込んで。
生きることってさ、生きてるだけでめちゃくちゃ痛い。痛くて痛くて仕方なくて、息を吸って吐くたび心臓が痛くなるようなクソの中で。
それでも生きるって選択を毎秒していくことは、とてつも無い、途方もないことなんだよ。
それってなんでか意外と知られてねえんだけどさ。とてもとても凄いことなんだよ。
マイケルジャクソンがしてきた努力より、ビートルズがCTやMRIを産んだことより、核兵器の元になったアインシュタインよりも。
今生きてるあなたのほうが、ずっとずっとすげえし偉いんだよ。
歌詞を書いてる時も、メロディ考えてる時も、一生泣きながら悲鳴あげて曲を書いた。
録音も、マスター音源が二回ダメになって、神様がこれはもう作るべきじゃないゾって言ってんじゃねえかなとか思うくらいクソな目にもあった。
それでも、この曲だけは書き上げよう。書かなきゃダメだって。半ば使命や責務でもあるかのように、ひたすら繰り返し繰り返し書いて、消して、録音して、消えて。
寝るのも食うのも忘れて。
人って産まれた時泣いて、死ぬ時に笑うらしい。
死際に笑えりゃ、それ以上のことはねえよな。
俺だってできたら、大切な人を守って、その人に抱かれながら最後のタバコに火をつけて、煙を吐きながらニヤッと笑って死にてぇし。
でもそんな理想を叶えて死ねる奴、世の中にどんだけいるかな。
自分には価値がないと。生きてる意味なんてないと。
自分って存在は、いつだって自分を責める。自分自身が一番自分の敵になる。
でもさ、その自分が、一番知ってんだよな。
偉かったこと、辛かったこと、頑張ったこと。
生きてりゃ良いことあるさ。そんなこと、そんな無責任なこと言えねえな。
でも、これだけは言える。
君が、生きてて良かったと。
生きていてくれて良かったと。
そしてどうか、最後まで生き延びてほしいと。無責任でなんとも投げやりな言葉だけど、
たとえ辛くても、たとえ死にたくても、
どうせなら死ぬその時までは、生きていて欲しいと。
俺は、俺だけは知ってるから。
君が偉かったことも、辛かったことも、頑張ったことも。
これは、俺自身に対しての言葉で、これを今読んでくれてる君に対しての言葉でもあるんだ。
俺も生きるから、だからどうか君も生きて下さい。
生きる理由なんてなくていいから。生きる価値なんてなくていいから。
ただ生きてるだけでいいから。虫のよう、もぬけの殻のよう、指を動かすことさえ億劫で、まぶたを開けるのも閉じるのも面倒でも。それでもいいんだ。それでいいんだよ。そんなもんだよ。大丈夫、大丈夫なんだ。
あの日の君、よく、生きてくれたね。
ありがとう。無理しないでこれからも。
幸せ、って。産まれてよかったって。
そう言いながら死にてえな。たとえその瞬間まで辛かろうと、たとえその瞬間まで、死にたかろうと。
そう、言いながら。思いながら死にてえな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?