食べるひと

原木ゆま。24歳。人間。

彼女は良く食べる。
朝から鍋、カレー、串焼きを食べれるタイプだ。

友達とご飯にいく時は、あまり食べない友達なら、量を合わせるためあまり満足できないらしい。

だから、自分と同じ量を食べる人間が貴重みたいだ。自分と同じ量を食べる人には無条件で丁寧な扱いをするらしい。

分かりやすい基準だ。

私も結構食べれるタイプなため、彼女とは仲が良い。

そして、彼女は私に「来世でも会おうな」と約束をしてくる。私はしっかりと「もちろん」と答える。

その時、来世でも出会えるよう目印をお互いの最後に持参する話になった。

私が先だった場合には、私の好物、コーラを箱から溢れるくらい持ってくるとのこと。

そして彼女が先だった場合、私は彼女が好きな赤身肉を沢山入れることにした。きっと良い香りになるだろう。

そんな話をしながら、お互い来世でもう一度出会う確率調べようとしたが、無言で二人とも手を止めた。

多分、こういう変な話してご飯食べるのが好きなのだ。だから、現実を見ないことにした。そうだろうと思っている。私を丁寧に扱った可能性もあるけど。






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