ミニマリストなひと

播磨碧。25歳。人間。

彼女は文房具を集める人だった。
学生時代は文房具を沢山持っているだけで、
「面白い奴」と認定されいた気がする。

だから、私の周りには文房具を沢山いれて筆箱やポーチがパンパンになる人が多かった。

しかし、彼女は「面白い奴」と認定されるために文房具を集めてたのではなく、
その実用性と汎用性を評価して文房具を集めていた。

彼女の筆箱には人気なプレイカラーやクルトガではない、本当に便利な文房具がパンパンに入れられていた。

彼女の学生時代からもしくは、もっと幼い頃からあったその考え方がミニマリストへの道だったのだろう。

彼女が「ミニマリストに追求してんねん」と言ったとき
私は筆箱をパンパンにしてた彼女がそんなはずないと思ったが、本当にミニマリストな仕上がりになっていた。

付き合いが長くても人の変化に気づきにくい。付き合いが長すぎるからなのかもしれないが。

「ミニマリスト憧れる、なりたい」と私は彼女に言った。
彼女は「あんたは自分の不都合を説得する性格からミニマムにしな」と返した。ハッとする。

いつから「私はこれで良いんや」と自分を説得する癖がついてしまったのだろうか。

これを捨てれたら私なりのミニマリストになれるだろうな。





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