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声を探す
視界から
雨のようにふりそそぐ世界は
目を閉じると
海馬にそそぐ川となり
流れていく
世界の声は
耳を塞いでも流れてくる
壊しても壊しても
壊しきれない壁たちの優越や
美しいものをちらつかせながら
諭してくる生易しい教えや
私を支配しようとするものは
いらない
鏡を覗く
瞳の奥から聞こえてくる
充満するカオスの声を振り切り
息をしている声を探す
七日間を生き延びて
ひっそりと大地という
空に還っていく蝉の
最後の一声の
小さくも確かな声が
私の声
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