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Uberで会話を楽しむ

今回旅してみて思ったのは、いまや旅での日常を過ごすにはほとんど英語はできなくても大丈夫ということです。

なぜならほぼ全てがオンライン上で済ませられるから。

Uberも行きたい場所を入力したら近くにいる車が来てくれて、行き先をつげずとも連れて行ってくれます。料金は事前に表示されて、ドライバーはUberが示す道を行かねばならないので、向こうがごまかすことはできず、こっちがぼったくられる心配もありません。

旅行中にすることといえばあとは、チケットを購入したりするくらいでしょうか。今回はKnott's Berry Farmという昔ながらの遊園地とUniversal Studio Hollywoodに行きましたが、これもオンラインの事前購入の方が安いので、できるときはオンラインでやりました。現地に行って購入した時も"2 tickets, please."とかですから、これはあまり英語を喋っているとはいえないですね。

しかも、今回は一人旅ではなかったので、旅行中のおしゃべりはほとんど一緒に同行していた友人と日本語でした。

じゃあ、英会話を楽しみたいと思ったらどうしたらいいの???

わたしが今回、よくおしゃべりしたのはUberのドライバーです。

Uberのドライバーはほとんどが移民や有色人種です。ネイティブもいますが、移民の英語のレベルは様々で、流暢だけど語彙が限られていると感じられる人もいるし、最近来たばかりで英語自体がかなり怪しい人もいます。ヒスパニックも多いから第一言語はスペイン語のドライバーも多いです。

何が言いたいかというと、こちらの下手くそな英語で遠慮する必要がないということ! 英語が第一言語でなければ、みんな圧倒的に英語で苦労してきてるわけなのでわたしたちの英語を笑うこともありません。

また、Uberのドライバーは基本、一人で気ままに仕事がしたい運転好きな人がやっていることが多く、ストレスのない軽い世間話は大好き!という人がたくさんいます。

今回はロサンゼルスだったので、移動はUberに頼りっきりでした。何回乗ったかな…

もちろん全然喋らないこともありましたが(明らかに英語ができないドライバーもいる)、喋れそうと感じたときはここぞとばかりに話しかけました!

最初にしゃべったのは、空港からホテルまで連れて行ってくれたおじさん。昔は車のディーラーやってたよ!というおじさんは、聞いてもいないのに(こらこら笑)、ここはスーパーボウルやったスタジアム!ついこの間、BTSが3日間ライブやってたよ!とかこれはスペースXだ!ほら、イーロンマスクの!とか教えてくれました。

ちなみにUberのドライバーのほとんどは日本車に乗っています。TOYOTAが多いかな。なので、車好きなら車の会話は絶対、会話が弾みます。

おじさんはめちゃくちゃおしゃべり好きだったので、ついでに色々質問して、マスク事情や治安についても教えてもらいました。

実はUberよりLyftの方が安いんです。「でもLyftがうまく行かなかったのでUberにしたんだよね」とおじさんに言ったら「俺はUberもLyftもやってるよ!ほら!」といって案内用のクリアファイルを見せられ。表はUberで裏はLyft。
「え!じゃあ、Lyftってことにしてディスカウントしてよ!」ってお願いしたら、Uberに電話かける真似をして「15%割引するけどいいかな?」ってやってくれました笑

結果は…Uberは事前決済なのでディスカウントが叶うことはなかったです笑

"What made you think you wanted to be an Uber driver?"
(Uberのドライバーになりたいと思ったきっかけは何ですか?)

インタビュワーではないんですが、会話が弾んだ人に必ずした質問はこれです。

"What made you start driving for Uber?"
(なんでUberやり始めたの?)

という聞き方でもいいですね。

"Why"から始まる疑問文は間違いではありませんが、表情やトーンによっては「なんでなんで!」と詰め寄る感じや「そんなことしなければいいのに」と否定的なニュアンスを伝えてしまうことがあります。

「なんで日本に来たの?」や「来日のきっかけは?」などと聞きたいときも"Why did you come to Japan?"よりも"What brought you to Japan?"や"What made you come to Japan?"と聞いた方がいいですよ。

ちなみに、ちゃっかりお友達になってInstagramでもつながってもらった彼女は↓↓

"I have an international friend now!"って叫んでました笑

「Marketingの仕事をしてたけどバカらしくて、運転好きだったからフルタイムでUberのドライバーになったの」

と言ってました。

「だってさ、アジア人の購買行動を知るためって言って、Go Pro!つけさせて観察した挙句、分かったことが「アジア人はスーパーで買い物して犬を飼ってる」ってアホすぎん??」

確かにアジア人の友達作って、直接聞いた方が早そう笑

めっちゃ若く見える二人の子どものママだったんですが、わたしも若く見られてアメリカくると苦労するんだよね、っていうところから話が盛り上がりました。生まれも育ちもCaliforniaで"Yea, I'm a Cali girl!!"っていうノリ。

「LAから出たことないんだよね!へえ、NYにいたの?ストリートがめっちゃ臭いっていうけどほんと?」「ほんとほんと!!!笑」

一緒に旅をしていた友人はLos Anegelesが初めてのアメリカでそれまで、「臭い臭い」とことあるごとに言ってたので、微妙な表情してました笑

 サンタモニカからダウンタウンに戻る時はイラン人のおじさんでした。

「本屋行きたいんだけど、ダウンタウンらへんで大きい本屋ある?」って聞いたら「アメリカ人はバカだから、本なんて読まない!!!2+2=4ってこともわからないやつばっかりだ!!!」と強烈な皮肉を言ってきて、大爆笑。「日本とイランはうまくやってるよね」と言ったら、「日本はここ。アメリカはここ。レベルが全然違う」と手でレベル差を示し、めちゃくちゃ日本を持ち上げてくれました(ちなみにみんななんでアメリカで働いてるんだよ、ってくらいアメリカをバカにしている嫌いな人たち結構います)。

ちなみにおじさんのせいで本屋に行く気が失せて結局、この日は行かず笑

アナハイムでクラフトビールのブルワリーに行った時は、なんと偶然、行きも帰りも同じベトナム人の男の子。

「へえ、今から飲みに行くの?いいね?日本人?今日、大谷観に行ってたの?え?ノッツベリー行ってた?何やってんの、今日日本人は全員、スタジアムに大谷観に行ってたよ」

どおりでディズニーでもない昔ながらの遊園地になんか日本人が全くいなかったはず。その日は大谷がデイゲームで23,4号ソロホームランを打った日。行かなかったなんて非国民レベルでしたね…

日本には何回も言ってるそうで、それから日本車の話(スバルはデザインが最悪と言っていた。うちスバルなんだけど笑)やJリーグの話(コンサドーレもフロンターレも知ってるくらい詳しかった。わたしJリーグ興味ないんだけど笑)でも盛り上がって、帰りも同じ子だったので「もう帰ってきたの?夜はこれからだよ〜、帰るの早すぎでしょ〜」って。

楽しくおしゃべりに付き合ってくれたドライバーには必ずチップを払いました(これめっちゃ大事)。

ほとんどが日本車でしたが、このブログ冒頭の写真はTeslaです。初めて乗った時、どうやってドアを開けるかもわからず、「へえ、iPad載せてるんだ〜」とアホなことを言ったのはわたしです。。。

ということで旅行中に気軽な会話を楽しみたければ、Uberのドライバーと喋りましょう〜!








英語や教育、それから旅に関するあれこれを書いてます。皆さんの価値が英語を通して世界に広まるお手伝いをしています。